あの寒い阿寒湖の周りをウロウロしたのはアカンかったのだろうか。
完全に風邪をひいてしまったようで 久しぶりに寝込んだ。

発熱はしなかったのだが、その前段階で薬を飲み気管支炎症状のような気がしたので入浴時に蒸気を何回も深呼吸。これは噴霧器の代わりだ。
それでもベッドに入る前に 何とか写真を整理して日記を投稿するのは 我ながら見上げたものだ(笑)
今日も体調は完全ではないが、昨日の続き。
アイヌコタンを出て帰ることにした。

帰ることにはしたのだが 何か物足りない。
それで滅多に行かない国道241号 通称 阿寒横断道路へ入った。

この道は摩周湖へ通じるのだが生活道路ではないので冬期は除雪されない。
吹雪で遭難しそうになって救助要請が出たこともある山間の道だ。
その道を少し走ると双湖台(そうこだい)がある。
阿寒の秘湖、ペンケトー(上の湖)、パーンケトー(下の湖)が遠望できる ややマニアックな展望台だ。

しかし強風で凍えるような寒さ。写真だけ撮って車へ逃げ込んだ。

次に向かったのは さらにマニアックな双岳台(そうがくだい)。
路肩に小さな駐車場があるだけなのだが、実はここが私をカメラオッサンとして目覚めさせた場所なのだ。

ただシャッターを押すだけではなく木・空・山の配置を 構図と云うものを気にし始めた場所だ。

その時、気に入っていた大きな枯れ木は台風で倒れたらしく 何処を探しても見つからなかったが、手前にニョキッとした雄阿寒岳、奥にいつも怒って噴煙を上げている雌阿寒岳が見られるのは ここしかない。

さて、今度こそ帰ろうと釧路へ向かっている途中、道路上を横切る三羽の小さな影。あれは丹頂に違いない。


気をつけながら車を進めると丹頂が飛来。
興奮しながら車を路肩に停め 何とか撮ることが出来た。


