北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

哀しみと後悔の始まり

2024-12-22 20:20:59 | 日記
私は記憶が良い方だと思っていたのだけれど、最近自信が無くなって来た。
人の名前が出てこないし、得意だった引き算や割り算が苦手になった。
お迎えが近いと云うことだろう。


惚けてきている今の事は置いておいて、記憶が抜群に良かった時のことを書こうと思う。
「嘘言え」と思われるかも知れないけれど事実だし、正直自分でも本当かな?と思う。

実は最初、私は小さな虫だった。
どんな形をして何と呼ばれていた虫なのかは自分でも分からないけれど、アッと云う間に少し大きな何かに襲われ食われた。痛みも苦しさもなく一瞬で嚙み砕かれた。

そして次に自分を取り戻した時も、また虫だった。前よりは少し大きく頑丈そうだったが、逃げる間もなく何かの口中に消えた。

そして次に明瞭な記憶があるのが臭いだ。何かモワッと股が温かくなり、次に刺激臭がして気持ち悪くなり大声で泣いた。

すると大きな動物が急いでやってきて、私の股をスッポンポンにし新しく濡れていないものと交換してくれた。つまりオムツを交換してくれたのだ。3回目の生まれ替わりで初めて人間になったと云うことだ。
今のようなパンパースなんて便利なものではなく、古着を再利用したものだ。

次に気持ちが悪くて泣いたのはウンチをしたからだ。刺激臭なんてものではなくて耐えきれないぐらいに臭い。
私の泣き声を聞いた大きな動物がまたやってきて、全く嫌な顔をせず臭いとも云わずに嬉しそうに汚れたお尻を拭いて、また濡れていないものに交換してくれた。

(何と優しく親切なヒトなのか・・・) そう思った。ヒトの優しさを初めて認識した。

このヒトはオッパイ飲みなさいと胸を広げて柔らかくて心地良い乳の先にある部分を私の口に入れてくれた。
それを軽く吸う。つまりオッパイ星人が誕生した瞬間だ。至福の時を一日に何度も提供してくれるヒトの事を「お母さん」と呼ぶようになったのはまだ先だが、自分にとっては特別な存在となった。

私は眠っている時以外はオッパイに吸い付いていたのだが、同じ部屋には時々「お父さん」と云う人が現れてなぜか偉そうにしていた。

お母さんとお父さん、言葉が似ているから何か関係があるのかと思ったが、オムツを替えてくれることもなくオッパイを吸わせてくれたことも無かったが時々少しだけ抱いてくれ、高い高いをして喜ばせてくれた。

歯が生えた頃だと思う。突然オッパイの嚙み心地を試してみたくなり・・・・噛んだ。
悲鳴を上げてお母さんは私をオッパイから離した。

丁度家に来ていたトンケシ(地名)のオバサンとお母さんは何か相談を始めた。
それを見ながら私は嫌な気がした。

そして決まってしまったのが離乳。
以後、泣いても暴れても母は二度と私の口にオッパイを入れてくれることは無かった。
最大の悲しみと後悔を味わった瞬間だった。
 


ハイタッチ

2024-12-19 10:04:23 | 日記
予約していた大腸ファイバーの日が来た。
マニュアル通りに昨夜は指定時間に下剤を飲み、記入用紙へチェック。

翌朝指定時間に病院へ行き、今度は腸管洗浄剤と云うのが2リットルも入ったのを渡され、チビリチビリと時間指定で間を空けて飲むように指示された。

同胞が10人ほどいて、朝なのに手酌を繰り返す。まるで場末の居酒屋だ。
窓の外を眺めながら少しずつ飲むのだが、頭の中に流れる歌は 「♪お酒は温めの燗がいい・・・・」と八代亜紀。

ルンバに「美味しいの?」と訊かれたが、「不味くはない。少し甘口かな」と下戸のくせに飲兵衛コメント。
もし出そうになったらトイレへ入り、出たらトイレの中にあるオレンジのボタンを押して看護師さんを呼び、出たばかりのンコを見せて確認するシステムだ。

ルンバにボタンを押すときにはパンツを下げたままで良いのか、上げてから呼んだ方が良いのか相談したら
「好きにすれば」と冷たい。

私が確保したのはトイレ直近の一等席。
モヨオシテ私の横を通り、トイレへ入って看護師さんに確認してもらう人が続く。

どうやらンコが固体でなくなり、一緒に出た水が透明になれば検査OKとなるようだ。

私も数回チャレンジしたが、まだ固形物が少ししか出ず、OKは出ない。
「出ましたか?」と名前を憶えられた看護師さんに何度も確認されるが 出ないものは出ない。

そうだ、「院内をウォークしてみます」と告げ出発。「私も行く」と云って付いてきたスリスリは階段上がりの4階で姿を消し、いつしか八代亜紀の歌声も私の耳奥から去った。

それでも排出した水は澄まないのでOKとはならない。
先生から「浣腸してみて」と云われましたが抵抗ありますか?」と言われたが、抵抗なんかあるはずがない。
病院と云うところは穴の開いている所には色々入れてみるし、穴のない場所には穴を開けるのが当たり前の所だ。

だからコーモンなんか平気で見せるし、チンコだって優しくしてくれるのなら喜んで握らせる気満々だ。
モチロン、サービス料金は発生せず保険適応だ。

検査台に寝かされ、ルンバよりずーっとずーっと若い看護師さんに秘穴を広げられ、思った以上に太い何かを捻じ込まれ「ウッ」
「もう入れましたからね、出したくなっても5分は我慢して」と云われたのだが、3分も耐えられず、検査台横のトイレに座った途端、まるで月へ向かうロケットのような大噴射。

「凄いわ、浣腸」と感激していたら意識せずに第二噴射、第三噴射と続き軌道修正?
多分体重が2~3キロは減ったのではないかと思う。

数分座り続け、5分は耐えた風を装いオレンジのボタンを押した。

彼女の「たくさん 出ましたね」と喜ぶ顔を見られて私もやっと笑顔。

ハイタッチしそうになったが・・・・寸前で思いとどまった。

信じて

2024-12-17 21:28:38 | 日記
出勤するスリスリへ「エプロンは あるの?」とルンバが訊いている。

「エプロンって・・・ 何するの?」と気になって訊いたら、今日は職場のトイレ掃除をすると云う。
一か所かと思ったら、奥にもあるとかで 「まぁ 頑張って」と云うしかない。

「そう云えば、花火大会の時に女性の大行列が出来る 1階のトイレも掃除するの?」と確認したら、あれは壊れていて、もう何年も使えなくなっているのだそう。

「それじゃ、花火大会の時に 内股になって必死にオチッコを我慢する女性達は困るだろう」と思ったら、
少し離れた啄木館の隣にある公衆トイレに行列が出来ると云う。

「あぁ・・・確かに あそこに公衆トイレがあったなぁ」と記憶を呼び戻す。
「和式のトイレが男女一つずつだけどね」 と市内のトイレに詳しいルンバが付け加える。

どこか港の端にでも並んで野ションできる場所があればよいのにねぇ・・・・と思った。

念のために付け加えるけれど、俺は見に行かないから安心して。

ムムムッ・・・・・・

2024-12-13 15:11:00 | 日記
昨日、ルンバの意向でと云うより命令でスーパーへ寄った。
彼女が店内の同じ通路を行ったり来たりしている姿は見飽きたしイライラする。

 それを時間の無駄だと指摘すると、また勃発するので見ないようにする。
勃起ではなくて勃発だ。似ていることに今気が付いた。アハハ・・・・

時間を潰す目的で店内の一角にあるパン屋へ何気なく入った。

「本日全品5%割引」の文字に惹かれたわけではない。たった5%の値引きなのに仰々しいという気持ちだ。
これが5%の値上げとなると、怒り心頭になるのだけれどね。人間って不思議だ。

店内を歩いていて目に留まったのが「みたらし」の文字。

私の大好きな「みたらし団子」のタレを 芋団子の上に纏わせたものをパンに載せた新商品のようだ。

「みたらし」と書かれたからには買わねばならない。

京都の四条河原町にあった店の「みたらし団子」は当時貧乏学生だった私が初めて知った ミヤコの味だ。
比叡山山頂にあった土産物店の「みたらし団子」は不味かったけれど・・・・・

パン屋の入口に戻ってトレイを手にし「みたらしパン」と云うのかどうか名前は知らないけれど、それを一つ入れ
ついでに、アレとコレも載せて会計。

一度、合計金額を表示させてから「ここから5%を引かせて頂きます」と云ってチョンすると値引きされた金額に変わる手品師のような技に(おおっ、そんなに安く・・・・)なんて思うヤツはいるのだろうか。

と云うことで私の昼飯は、この「みたらし団子風」のパン。

食べる前に一応ルンバに見せて、「食べる?」と優しく訊いてみたのだけれど分ける気はサラサラ無い。
「何なの・・・ソレ」と云う 気持ち悪そうな顔を羨ましそうな顔に変えたくて
「一番下がパン、その上に 多分 イモ団子。そしてなんとその上にみたらし団子のタレ」と説明したら、彼女の眉間のシワが深くなった。

「これが旨くなくてどうする」と大口開けてパクリ ムシャムシャ・・・・ん?

お母さん、アンタが正解。

パン屋さん、アンタ・・・・・・ 大外れだから。

興味があるのは

2024-12-12 13:21:17 | 日記
北海道の西側半分は雪。
40センチも降って雪かきをしている地域もある。
でも、嬉しいことに私の町は「仲間外れ」
日陰にチラチラと 元雪だった白い色が見えるが、路面に雪は無い。
だからスニーカーで歩くことが出来る。

圧雪の峠を越え雪を車体に張り付けている長距離トラックの運転手さんは、何だ この町はと驚いているに違いない。

でも、雪が無い分 寒い。
思いっきり 寒い。

一日の最高気温からプラスが消えた。つまり、真冬日がやってきた。
外に出ると数分で鼻水が出る。
零下の空気を勢いよく吸ってしまうと、喉や肺を傷めるように思う。

もう一枚重ね着をしてくれば良かったと思いながらスロージョギングをしていると、不思議なことに寒いのに汗をかく。零下なのに汗をかくのだ。
鼻水が垂れているのに氷水のように冷たい汗が流れる。

数メートル前をワンコが横切った。
野良?と思ったがワンコではなく キタキツネだ。
尻尾が太くて長い。

私は無事に帰宅してタオルで冷たい汗を拭きながら、ルンバへ「近くにキツネがいたよ」と報告するのだが、あまり興味はない様だ。

彼女はいつもの席でサスペンスに夢中。舞台は冬の函館。
雪の積もった埠頭で、海に向かって立ちションをしていた男が凶器で殴り殺されるシーンだ。

「寒いのに港で立ションなんかしねえよ、凍るだろう」と云ったら、初めてルンバが振り向いた。
「寒いと凍るの?」と 目が輝いている。

彼女はキツネよりも、凍り付いてカチカチのアイスバーのようなチンポコの方に興味があるようだ。

「もう一度外へ行って試してみて」と云われる前に私はトイレへ逃げた。