朝、洗顔の時に鏡を見ることが増えた。
残り少ない髪にブラシをかけることも増えた。
無駄なあがきだと知ってはいるが、薄くなっているのがテッペンなので、鏡に写る限り大丈夫に見える。
それよりも問題は眉だ。
「クレヨンしんちゃんみたいだ」と笑われてから、自分なりに色々研究してみた。
直線的にひくのではなく斜めに塗ってみた。
毎朝、私の顔を確認するルンバが笑わなくなった。
技術的に上達したのか、それとも見慣れたのか分からないが、「それ程違和感が無くなった」と云う。
研究心が芽生え、鏡とニラメッコする時間が増えた。
今朝は「気合いが入りすぎている」と注意された。
少し濃かったのかも知れない。
女性の化粧が少しずつ濃くなる気持ちが理解出来るようになった。
ついつい、やっちまうのだ。
じつは何年も前に勇気を出して買った100均のツケマが引き出しの中にある。
これを付ける日が近いような気がする。
私がウッフンしたら誰か、そっと握ってくれるだろうか
握るのは手だよ。手だからね。
どこか他の場所を握って欲しいなんて思っていないけれど、どうしてもと云うのなら・・・・・まぁニギニギ程度なら。