内科で処方されている薬を改めて数えてみたら10種類もあった。
他の科で処方されている薬も入れると現在12種類の薬を使っていることになる。
検査結果の悪化で次々に増えたのだと思うが、確か減ったのが一つあったと記憶している。
何の薬が処方されなくなったのかは分からないが、長い通院で一つだけ消えたのは確かだ。
歯科の定期検診へ行った時、問診票に「飲んでいる薬の名前」と云う欄があったが、薬の名前が一つも出てこない。
全部舌を噛みそうなカタカナだから憶える気が無いのだ。
小説を読むときに外国人の名前がなかなか覚えられないのに似ている。
それで問診票の「飲んでいる薬の欄」には『沢山』と書いた。
どの薬が何に効くのか憶える気も無いが、血圧やコレステロール、血糖を下げる為に飲んでいるのだと思う。
あっ、一つだけ希望して出してもらったのがあった、入眠剤だ。
先生は出したくなかったようだが、長い付き合いの主治医へ強烈なウッフン攻撃をした結果、何とか成功したのだ。
朝、昼、夜、寝る前、食前と飲む時間は様々で混乱しそうだが、考えて袋分けした。
つまり「食前」「朝食後」「昼食後」「夕食後」「就寝前」だ。
不思議なことに全種類、残りの数が合わない。同じ数だけ残っているのは一つも無いけれど、何故だろうなどと余計なことは考えないことにした。
今日も朝食後、一粒ずつ袋から出して口に詰め込み開始。
途中で余計なことを考えると「あれっ❔ この薬は口に入れたっけ・・・・・」となるからだ。
一生懸命その作業をしている途中、ルンバが「今朝が一番寒くてマイナス6度もあったんだよ」と話し掛けてきた。
私が無心で口に錠剤を入れていると返事が無いのが面白くなさそうなルンバ。
「マイナス6度だよ、少しは驚いたら❔」と云うのだが、私にとっては一日で今が一番重要な時間。
黙々と薬を1粒ずつ口に運んだ。