※ 昨日の続き風なこと
母と初めて銭湯に連れて行かれた時に驚いたことがある。
女の人のアソコにはチンチンも無いのに毛がボーボー生えていたからだ。
あの毛は何のためなのだろうと思ったし、ボーボーの奥に何かが隠れていそうで怖かった。
二回目の銭湯は同級生の女の子に会うのが嫌だったので父と行った。
ブラブラと揺れながら洗い場を行き来するデカチンを見て、自分も大人になったらあんなに立派になるのかと思っていたのだけれど、この年になってもそれ程ブラブラしていないのは何故だろう。
それよりも初めての男湯で驚いたのは湯船のお湯の熱さだった。
足を少し入れただけで火傷しそうな熱湯に驚いて一瞬で足を抜いた。
父は何とか我慢していたようだけれど、私には無理だった。
その熱湯の中に平気な顔をして肩まで入っている爺さん達はきっと我慢比べをしているのだと信じて疑わなかった。
しかし、数年前に家族から私の入った風呂は熱すぎると云われた。
温暖化前は最高気温が24℃だった街も28℃を超えるようになった。
家族が暑いと云っている日でも私には少し肌寒い気がする。28℃になって、やっと夏気分。
だから今になって気が付いた。
あの熱湯風呂に入っていた爺さん達は我慢大会をしていたのではなく皮膚の感覚が狂っていたのだ。
今日も暑いと云う家族に「お父さんは寒いの?」と訊かれた。
私は返答に窮した。
「寒い」と云ったら「エエッ」と言われるのは目に見えているからだ。
私は考えた末、「適温」と答えたのだけれど、それでも「エエッ」と驚かれた。