北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

だって人間だから

2025-01-22 19:35:15 | 日記
先々週だったろうか
深夜にフト目覚めた。何かの気配を感じたのかも知れない。

薄目を開けて暗闇の中を見たら、黒いバスタオルのような大きさのペラペラの何かが私の近くに漂っていた。
それが誰かに小声で「間違い無いの?」と訊いている。
普通ならギョッとするだろうが、私は全く怖さを感じず、(何のこと?)と疑問を感じたからか呼吸が乱れたようで、それを感じた黒い何かは(見られたかも知れない)とでも云うように ゆっくり足元の方へ去り、消えた。

何しろ灯りの無い闇での出来事だから、夢かも知れないと自分でも思っていた。

それが数日後には、今度は少し小さな白いタオルのようなものを目撃したのだが、それも私の視線を感じると闇の中に溶けた。

3日前の深夜、今度は遠慮の無い話し声が近くで聞こえた。
何を言っているのかは分らないが、薄目を開けると前回とは反対側に少し大きい黒いのが現れていた。
これは死神だろうか・・・・・などと不吉な事を思うのだが、私は全く怖くは無くウエルカムだ。
人間に限らず生きているものは全て死ぬのだから。

来週、再入院していよいよ治療が始まる。
点滴を入れるルートを作り、副作用と効果を確認しながらの治療だ。

数値的に無理だと感じたら途中で中止になるかも知れないようだ。
とにかく一週間の予定で試し入院。

私も未経験のことばかりなので「頑張るよ」なんて気安くは云えないのだが、先生の話によると悪化は徐々に始まり、ある瞬間からパタンと落下するらしい。

パタンと落ちた瞬間、意識を失うのかも知れないけれど、まぁそれも仕方が無い。
だって人間だもの・・・・・相田みつを 風に

どんな顔になるのか

2025-01-19 20:23:55 | 日記
昨日は朝4時頃から吹雪で荒れると天気予報で云っていた。

私は昨年末病気が見つかって急に検査などが組まれて忙しくなり、床屋へ行くことが出来ずにいたので、明日「床屋へ行く」と云ったら「吹雪だからね」と教えられ諦めて車を車庫に入れたのに、今朝起きたら吹雪の痕跡は全く無く青空が広がっていた。

風もそんなに強くはなさそうだ。
また天気予報が大ハズレしたようだ。

混雑する前に床屋へ行きたくて、顔をサッと洗って食事もとらずに「床屋へ行く」と告げて車庫から車を出し、10キロほど離れた床屋へ急いだのだが、道路は日陰がアイスバーン。車は勝手な方向に走りたがる。

FF車は制御しやすいとは云え、思った方へ曲がってくれないこともあり普段よりも真剣運転。

無事に床屋のPに到着し右足を踏み出したら滑って大股開き。ドアから手を離していなかったので、何とか股が裂けずに済んだが、ペンギン歩きでヨタヨタと店の玄関を入った所で、傷めたオマタをナデナデ モミモミ。

先客は一人しかいなくて10分程で呼ばれた。
もしかしたら、これが最後のカットになるかも知れないと思い、いつもよりも短めにカットして貰った。
鏡に映る爺さん顔の自分を見ているうちに、棺桶に入ったらどんな顔になるのか知りたくなり、目を閉じてみたら当然だが自分の顔が見えなくなった(笑)

自分の死に顔って見られないもんなんだねぇ。

薄目を開けたり百面相をしている私を見て、カットしてくれているお兄さんは不思議そうな顔をしていた(笑)

理解させるには

2025-01-17 20:16:12 | 日記
私が小学生の時、先生は怖い存在だったし女の子の方が大きく強くて怖かった。
その女の子が「○○君ってイヤラシイ」とか言っているのを聞くと、イヤラシクしないように気を付け、その分無口になった。

スカートめくりなんて考えられない時代だったし、授業中に騒ぐと教壇からチョークが飛んできて廊下に立たされた同級生もいた。

だから私は「良い子」でいようと心掛けた分、先生の授業は真面目に聞くし成績も悪くは無かった。

オトコとオンナの違いは、単にチンチンがあるか無いかの違いだけだと思い、スカートの中を覗いてはいけないものだと云う認識はあった。「イヤラシイ」と云われたくないためだ。

中学生になって保健体育の時間、何故かいつもの男性教師ではなく女の先生が入ってきて体育館ではなく教室での授業が始まった。

いつも授業なんか聞いたフリしているガキ共も静かに授業を受けている違和感。

これは何? どうしたのだろうと思いながら女の先生の「オシベとメシベの花粉がくっついて受精し花が咲く」なんてオハナシを(そんなこと誰でも知っているのに)と思いながら聞いていたのだが今にして思えば、どうやらアレが性教育と云うものだったらしい。

私以外の同級生は、皆それを理解していたようだが私のようなイヤラシク無い生徒は(だからどうした)と思いながら無駄な一時間を過ごした。

私のようなボンクラには、きちんと実物を見せて説明してくれれば一発で理解できたのにと今でも思う。

オンナの先生がパンツを脱いで股を広げて教壇の上でパッカンし、「ここの穴にチンチンを差し込んで・・・・」なんて説明してくれたなら私は退屈な時間を過ごすことは無かったのにと今でも思う。

まだ 泣かないで

2025-01-14 20:29:44 | 日記
世の中は成人式だと云う。
一日中、家の中にいたので振袖姿の若い女の子をテレビ画面の中だけで見た。
そういえば大昔,市の成人式の前座としてドラムを叩いたっけ・・・

今はカレンダーに書いてあるのが、次の診察予約日だけと云うのが寂しい。

仏事には疎い私。
ルンバは私よりは少し知識があるようだが、お盆とお彼岸の行事程度だ。

両親の葬儀で喪主を務めたことはあるが、もう何十年も前の事なので記憶はほぼ無い。

最近は主流が家族葬のようだ。
誰が誰だか分からない親戚に囲まれるより家族だけに送られて旅立つ方が、余計な気遣いをしなくても済むので良いように思う。

市内に家族葬ができる小規模の葬儀場が増えてきているので、仕事が休みのジュニアが見に行こうかと云う。

ルンバとスリスリは私を誘うが、その時オレは寝ているだけだからと云って胸の上で指を組み、同行を断った。

色々な葬儀場へ行き、数時間後に帰宅したので説明を聞くと、●●葬儀場はダメ。値段によって5段階設定してあるけれど、一番安いのは骨壺に覆いも無く100均の容器みたいのが骨壺らしくて、それだけで嫌になったという。

そこへいくと○○葬儀場は、そんなに高くはなく、お坊さんへのお布施の準備や細々としたことまでお任せできるらしい。

と云うことで、私の最後の場所は決まったようなものだ。

今から そんなことを考えてと云われるかも知れないが、これが一番の心配事だったのでホッとしたのも事実だ。

既に図書館から本を借りるのをやめた。家に自分で買ったものの未だ読んでいない本が沢山あるからだ。

心配しないで、未だ頑張るよ。大丈夫だから。

だって俺には涙を流してくれるフォロワーさんがいるんだもの。
 

涙の 肩 ポンポン

2025-01-12 14:19:52 | 日記
昨日、所用で帯広へ行っていたジュニアが帰って来た。
珍しい事に、手には私の好物である「いっぴん」の豚丼を土産代わりに持参。

喜んだのは私よりもルンバの方かも知れないが、ジュニアが家に寄ったのは私の検査結果を知りたいためだ。

それをすべて報告したのだが、「切り取ってしまえば治るんじゃないの」と まだ何とかなると思いたいジュニアを説得。
遠隔転移をしたと云うことは、がん細胞が血流に乗ってしまい あちらこちらに 未知の転移を起こしている恐れがあることを説明。

特に、血流の多い肝臓や肺、脳には転移しているかも知れないから手術はするだけ無駄だと説得。
と云うことで、多分次の診察で「抗がん剤を使うことにしましょう」と云われるだろうと云うことも。

抗がん剤を使うには、それが私のガンに有効に働くかはもちろん大事だが、私の体が耐えられるかも重要だ。

だから途中でギブする人がいるらしいし、私の友人は抗がん剤治療を終えて間もなく亡くなったりしている。

そのことをジックリ説明し「後を頼む・・・・ゴメン」と云ったのだが、あの やんちゃで口の悪いジュニアが何も言わず、私の肩をポンポンと優しく叩き 帰って行った。

私がもう一度「ゴメン」と云ったのが聞こえたのかどうかは知らないが、私の命がもう残り少ないのは察知してくれたと思う。