1月に日本に帰ったとき、日本の友達と一緒に京都、奈良に2泊三日の旅行をしてきました。友達はジュリーファンではないので、京都のジュリーの家とかは見ることはなかったのですが、久しぶりに友人と楽しい旅行をしてきました。
そして、奈良で、本当に良かったのは、”志賀直哉の住んだ家”を見ることができたことです。この家って、復旧されたものらしいですね。でも、十分に奈良当時の志賀直哉の家を感じることができました。
日本人の作家で私が一番好きな作家は実は尾崎一雄です。そして、尾崎一雄と切っても切れない関係にあるのが尾崎一雄の心の師匠である志賀直哉です。なので、当然志賀直哉も読むようになり、そして、好きな作家のひとりになりました。実際にきちんと読み始めたのは実はアメリカに来てからです。最初に尾崎一雄全集を古本屋から注文してアメリカに送ってもらい、読み直してみると、やっぱり志賀直哉をきちんと読んでみようかなーという気になり、当時2003年ごろ、志賀直哉全集はアマゾンで買えました。なので、ちょっとずつ、全巻注文して、少しずつ読んでいきました。50歳過ぎて、初めての志賀直哉です。もしかしたら、国語の教科書になにかあった? 私にとっては代表作”暗夜行路”と覚えておこう、受験のために、だけの記憶しかありませんでした。
でも、尾崎一雄が奈良に志賀先生をしたっていって、そこで約1年を過ごしたときの話などを読んで、志賀直哉に親しみをもちましたの。そして、奈良時代をすごした家をぜひ見たいとずーっと 思っていました。
結構大きな家でしたよ。部屋がたくさんありました。庭も素敵。そこで、志賀直哉はいろいろな人たちと会ったのねー。っと感慨深いものでしたわ。お風呂の横に畳の小さい部屋があり、そこが着替えるところという事です。よく、昔のお風呂は服を脱ぐところが寒かったりするけど、そんなことを防いでくれるのですよね。ちょっと部屋がありすぎて迷路のようでしたけど、こういう家に住んでもいいなーという気がしてきました。
今まで、色々有名人の家といったものを観光で見てきましたが、今回の家が一番気持ちがよかったです。それは奈良という土地の持つ空気なんでしょうか。