先日 テルマという、映画を見ました。ノルウェーの映画です。とても、印象的でした。
導入部が、父親が娘に銃口を向けているという、え???というシーンから始まります。
寒い国だからなのか、全般的に寒ーい感じ。娘が大学に入ったばかりで両親が心配して、電話をかけてきます。孤立したような学校、大学の雰囲気が、以前見た”RAW"(大学生になったばかりの女の子が人を食べちゃう話)という、映画を思い出しました。なんか、主人公の孤立した感じとか、彼女の両親の感じがにているのかしらん。
なぜ彼女の両親が過保護と言っていいほど、心配しているのか?とか母親の態度が変(そして、車いすです)とかは後程理由がわかってきます。
彼女は敬虔なクリスチャンですが、同性のクラスメイトに心惹かれます。そして、ひかれるほどに、なんと、てんかんのような発作を起こします。病院で調べられる主人公。--このシーンがプレビューでSFっぽく描かれてましたよ。6歳ぐらいのときに、神経の病気で、強い薬を飲まされていたことを、医者から聞きます。そして、知らされていなかった祖母の存在も。また、人工的にてんかんの発作を起こしたときに、彼女は過去の自分を思い出します。それは 自分を忘れて弟の世話をやく母親。それに嫉妬した、彼女は弟を文字通り消しちゃいます。---人間をトランスポートできるみたいです。弟は凍った湖に移動させられて死んじゃいます。そして、その能力は祖母から来ていたのです。祖母は今は病院で薬漬けになって寝た切りです。彼女の父親が薬を与えていたそうです。
そう、ここまで来て、彼女の両親の過保護的な感じ、母親のちょっと、冷たい態度、歩けなくなった理由などがわかっちゃうんです。 でも母親は最初から娘のことをそれほど好きじゃなかったみたいです。
彼女の発作によって、彼女の愛するクラスメートは消えてしまいます。クリスチャンの彼女は同性を愛するという自分にまだ、向き合えていなかったからです。ショックを受けた彼女は自宅に戻ります。自宅では両親が彼女を守るといいながら、彼女に強い薬を与えます。何もする気も起きなくなる主人公ですが、ふと、父親は結局自分を祖母のようにするつもりだという事に、気が付きます。
最後は父親に復讐します。そして、一人残った母に対しては 彼女の力で歩けるようにして、家を去っていきます。力をコントロールできるようになった彼女は学校で愛するクラスメートにまた会うことができ、楽しい学園生活にもどるのでしたー。
といった お話。この、両親が不気味でしたね。娘のことを本当に愛していたら、彼女の能力をどう伸ばしていこうとか、そちらの方向にいくんじゃないでしょうか? それをただ、薬漬けにしちゃうという。終始彼女の母親が冷たいんです。息子を殺されたことをすごーく 恨んでいるかんじです。こんな両親と一緒に18まで、暮らしていたんです。その、部分が怖いです。
ホラー映画ではないんですが、雰囲気が暗いです。特に、娘に銃口をむける導入部が不気味でした。
ちょっと、くだらない心配ですが、最後父親は亡くなりますが、主人公は大学生活を続けられるの?という疑問。ノルウェーは大学とかはただなんでしょうかね? でも、寮費とか食費とかは親から貰わないとだめなんじゃないのかなー? お金をどうするのかな? なんて、思っちゃいました。
基本は彼女的なハッピーエンディングだし、本当に、面白かった映画でした。