私の好きな映画

私の好きな映画 と 大好きなジュリーな 毎日

最近気になっている志賀直哉

2020年02月27日 | 雑記

もう2月も最後に近づいておりますね。早いなー。

ところで、最近また、志賀直哉を絶賛読み直し中であります。彼の作品は彼の人生、生活をかなり反映してるので、彼の強くてわがままな性格が、良くわかって面白いです。人生の前半で、母の死に会い、その後に祖父の死、父との諍いなど、彼の作品を読んでると,時系列で辿っていけます。2002年ごろに志賀直哉に興味を持って当時、志賀直哉全集をアマゾンから買い入れたので、今、また1巻からずーっとただいま8巻まで読んでいます。まあ、全集の後半は日記なので、創作関係はほとんど読み終わったところです。

彼の人生は彼の望むように生きてきたわけですし、いい奥さんにも恵まれたくさんのお子さんもいて、最後はたくさんの孫やひ孫にまで、取り囲まれて亡くなったので、幸せな一生だったと、思います。

ただ、一つだけ、気になることがあります。直哉が結婚するときの話ですが、奥さんになる康子さんは当時寡婦で、子供が一人いたのです。彼女は直哉の友人の武者小路実篤の従妹なのですが、結婚する時の取り決めとして、康子さんのお子さん(当時4つくらいの女子)を武者小路夫婦が引き取るという事にしたそうです。そして、そのまま武者小路夫妻がうまくいって彼女を大事に育てていれば問題がなかったのですが、、、

当時の武者小路実篤の奥さん(房子)はかなり自由奔放な女性だったらしく、離婚することになり、女の子は奥さん側の実家にひきとられたり、叔父さん夫婦にひきとられたり、かなりたらい回しにあって育ってしまったようです。それでもこの女の子は継母の房子の愛を求め続けていたようで、最初の結婚、離婚を房子の言うとうりに従ってしまったようです。のちに直哉が彼女を引き取ったときにはすでに 彼女の暗い性格が根付いていたらしく、直哉の日記にも、”彼女とはなすが、彼女はひがんでいる’などと、記述されています。

最後にまた結婚しますが、2年後に病死してしまいます。33歳くらいだったそうです。

志賀直哉と、武者小路実篤は死ぬまで、いい友人でした。うらやましい関係です。ただ、その輝かしい二人の友情、生涯の陰に彼らに人生を狂わされた女性がいたんですよねー。

まあ、別に二人は当時それが一番子供のため(また、自分たちのため)と思ってした行為だったわけですし、確かに愛情的には恵まれなかった子供時代だったかもしれませんが、もし、強い女性だったら、また違った人生があったのかもしれませんがね。


私の好きな歌―ジュリー

2020年02月23日 | ジュリー

一握り人の罪 沢田研二 作詞

最後のフレーズが すべてを表してると思います

発に乞われた町 原発に憑かれた町

神話流布したのは誰 一握り人の罪

原発に怯える街 原発に狂った未来

繰り返すまい明日に 一握り人の罪

嗚呼無情

 

結局元の木阿弥、原発は相変わらず、稼働してるわけですよね。

 

 


好きな作家の家。

2020年02月22日 | 旅行

1月に日本に帰ったとき、日本の友達と一緒に京都、奈良に2泊三日の旅行をしてきました。友達はジュリーファンではないので、京都のジュリーの家とかは見ることはなかったのですが、久しぶりに友人と楽しい旅行をしてきました。

そして、奈良で、本当に良かったのは、”志賀直哉の住んだ家”を見ることができたことです。この家って、復旧されたものらしいですね。でも、十分に奈良当時の志賀直哉の家を感じることができました。

日本人の作家で私が一番好きな作家は実は尾崎一雄です。そして、尾崎一雄と切っても切れない関係にあるのが尾崎一雄の心の師匠である志賀直哉です。なので、当然志賀直哉も読むようになり、そして、好きな作家のひとりになりました。実際にきちんと読み始めたのは実はアメリカに来てからです。最初に尾崎一雄全集を古本屋から注文してアメリカに送ってもらい、読み直してみると、やっぱり志賀直哉をきちんと読んでみようかなーという気になり、当時2003年ごろ、志賀直哉全集はアマゾンで買えました。なので、ちょっとずつ、全巻注文して、少しずつ読んでいきました。50歳過ぎて、初めての志賀直哉です。もしかしたら、国語の教科書になにかあった? 私にとっては代表作”暗夜行路”と覚えておこう、受験のために、だけの記憶しかありませんでした。

でも、尾崎一雄が奈良に志賀先生をしたっていって、そこで約1年を過ごしたときの話などを読んで、志賀直哉に親しみをもちましたの。そして、奈良時代をすごした家をぜひ見たいとずーっと 思っていました。

結構大きな家でしたよ。部屋がたくさんありました。庭も素敵。そこで、志賀直哉はいろいろな人たちと会ったのねー。っと感慨深いものでしたわ。お風呂の横に畳の小さい部屋があり、そこが着替えるところという事です。よく、昔のお風呂は服を脱ぐところが寒かったりするけど、そんなことを防いでくれるのですよね。ちょっと部屋がありすぎて迷路のようでしたけど、こういう家に住んでもいいなーという気がしてきました。

今まで、色々有名人の家といったものを観光で見てきましたが、今回の家が一番気持ちがよかったです。それは奈良という土地の持つ空気なんでしょうか。

 


私の好きな歌 一枚の写真

2020年02月17日 | ジュリー

ジュリーの歌、当然すべてが好きですが、やっぱりひいきの歌と、まあまあな歌があるわけです。

そして、その中で、何度聞いても好きな歌。。その中の一つが

一枚の写真  です。

  一枚の写真だった。

  あれは 何年前だろう

  星の数ほどの中で、

  君が僕を探してた。

 

ーーいわゆる ”I LOVE 裕子” シリーズの中の歌です。長年のファンのなかでは 嫌ってる人も結構いるらしいですが。

この歌は最初ジュリーを好きになって、とりあえず、アマゾンからゲットできるCDを買いまくり、聴きまくっていた時から気に入っていたのです。歌詞の感じからも(ジュリー作詞作曲ですから)これは彼の気持ちを歌った歌だよなーって感じがしていたのです。で、ユーチューブ動画で、ジュリーとさんまさんの対談を見ていたら、そこで、彼が今の奥さんの裕子さんの最初のなれそめを話しておりました。” 週刊誌を見ていたら、彼女の写真があったんだ。それをみて、ひとめぼれをした” みたいなことをジュリーが言っていたのです。それを聞いてああ やっぱりそうだったのね。というのと、本当に彼は思ってること、感じたこと、経験したことを素直に素敵な曲に昇華していくんだなあ。。と 感激したのでした。

歌詞のなかで

火をつけたのは 僕

油注いだのは 君。

当時の苦しい恋の関係を歌っているかのようです。 でも 歌自身は 淡々と今現在の一緒に暮らしている幸せをかみしめてるかのような曲です。

命がいとおしいね。

道行さ

一生でたった一度

賭けたんだ

女神が君だった。

この歌は今後ジュリーのコンサートで聴けるがどうか わかりません。でも本当に一度聞いてみたいなーっと思ってる曲のひとつです。ジュリーは 18-9歳のころからタイガースとして芸能界で生活していたわけです。なかなか人生を賭けるような女性に会えないと思います。そんな。ジュリーが一生を賭けた恋。ジュリーにとって唯一の女神を見出した幸せ。それを素直に歌った曲だと思います。そして、今幸せに(たぶん)暮らしてる。

そう思うだけで私はほっとするような幸せな気分になります。

 

 

 


ROMA ローマに関して。

2020年02月15日 | 古い映画

今年のオスカーはパラサイト!!! なんと、初めての外国語の映画が賞を取りましたね。評判だったのは知ってましたが、オスカーをとるとは思いませんでしたわ。去年はあんだけ ”ROMA"が評判だったのに、。。。 やっぱメキシコ映画はアメリカに嫌われてるのかしら? などと 思ったのので、未見だった ROMAをDVDで見てみましたー。

白黒映画です。1970年―71年のメキシコです。 

この映画の主人公は中産階級の家族とそのメイドたち。メインはメイドの一人のクレオです。映画を見るとわかるんですが、中産階級の家族は白人ぽくって、メイドたちは典型的なネイティブ(色が浅黒く、背も低いです)。メキシコの階級制度が良くわかります。これって結構今も変わっていないんですよね。メキシコの政府関係の人たちだって白人っぽいでしょう。医者とか弁護士もそうです。でも、街中にいくと、ほとんどがいわゆるメキシコのネイティブっぽい人たちであふれています。一部の支配者階級と平民たちってかんじですかねー。それが肌の色とか身長ですぐわかるのって自分で買えることができないので本当に救いがない感じです。

この話は監督の子供時代の話をもとに、そして、彼の世話になったメイドに対して捧げられています。

それはわかるんですけどねー。なんといってもメイドのクレオがあほーな男と寝て妊娠して捨てられて、絶望的なときでも雇用主の奥さんは優しく、病院に連れて行ってくれたし、彼女の子供のためにベビーベッドをこうにゅうしようとしてくれたり本当によく面倒をみてたと思います。死産した後も旅行に誘ったり。ただねー。彼女の立場というのはあくまでメイドなんです。そして、彼女はそこにどっぷりはまり込んでいるわけです。そこから抜け出すことはできないんです。家族とメイドとの愛の絆みたいなことを 言っていたって、しょせんはメイドなんです。彼女にとって雇用主の家族は愛すること以外選択肢がないんですよね。

例えばこの映画では雇用主の医者の夫は女と出奔して、生活費をだすのも止めてしまってます。奥さんが仕事を始めるそうです。それでも2人のメイドを雇えるの?将来的に辞めさせるかもしれないじゃない。それでもお互い愛し合ってるっていえる?なあんか この映画きれいごとなんです。あんまり信用できない感じ。

あとねー。 映画自体は社会的事件が結構あっても、また家族に離婚話が起こってもすべて思い出っぽく、たんたん

たんたん たんたん と描かれています。それがまあ いいんでしょうけど、まあ 途中でちょっと飽きたかな? すみません、私 簡単な娯楽映画のほうが楽しめていいわー。みたいな 感じになりましたわ。

話題になっただけあって、確かに興味深い映画ではありました。頭の冴えてるときに見るべき映画ですね。