南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 今日はとてもショックなニュースが耳に入ってきた。
 俳優の児玉清さんが16日午後に亡くなられた。享年77。
 肝機能障害ということで3月から休養に入られていたが、胃ガンだったとは。
 また現場復帰してくれると思っていたのだが…。


 児玉さんと言えば、私にとって真っ先に思い浮かぶのは、NHK大河ドラマ『武田信玄』での飯富虎昌(おぶ・とらまさ)の役だ。まさに“はまり役”であった。
 飯富兵部少輔(ひょうぶしょうゆう=役職名)虎昌は主君・信玄からの信頼は絶大で、信玄の嫡男・武田義信の傅役(もりやく=教育係)を務めるほどだった。しかし、信玄が今川家との同盟を破棄して攻める方針を打ち出したことに、義信(妻は今川義元の娘)は異を唱え、謀反を画策する。そして虎昌は、義信ともども自害に追い込まれる悲しい役どころだ。一説によると、武田家を守るために、虎昌は自分の弟・昌景に謀反の計画を密告させたという。
 虎昌の真意を知る信玄は「真実を話せば許す」と虎昌に翻意をせまるが、「謀反の首謀者は義信様ではなく自分だ」と一歩も引かない。信玄はついに苦渋の決断をし、「飯富兵部が首、刎ねよ」と命を下す。
 主君・信玄の方針は絶対だが、義信の言い分も理解できる…。しかし、主家を混乱させ、隣国につけ入る隙を見せる訳には行かない…。児玉さん演じる飯富虎昌に、まだ中学生だった私も感動したものだ。


 『パネルクイズアタック25』は、ずっと前から日曜昼間に在宅している時は必ず見ていたなぁ。
 『新婚さんいらっしゃい』を見て、そのままアタック25を見ちゃうんだよね。自分にとって日曜午後の王道の流れだ。
 この番組があまりに好き過ぎて、実はゲームソフト(PS2)まで持ってたりする(笑)。
 いつか応募して番組に出たいと思っていたのに(その勇気がなかった)。
 児玉さんが「アタックチャンス」と言う時の、あの“手のゆれ具合”を間近で見てみたかった。でも、もうそれも叶わないのか…。

 だから、博多華丸が児玉さんのあの独特の言い回しのマネをし始めた時は、個人的に超爆笑だった。
 でも、なんか“聖域を荒らさないで”みたいな感情も、少なからず自分の中にあったのかな…。


 最近では今年の2月のNHKの『土曜スタジオパーク(土スタ)』。とても3ヶ月前とは思えないね。
 クッキンアイドルのまいんちゃんとの“超ミスマッチ”な共演は、あまりにも強烈な印象だった。児玉さんもまいんちゃんも、どうリアクションしていいか分からず作り笑いだったよ…。
 NHKさんも、もうちょっと大御所には気を使ってよね(そういえば昨年1月の土スタ「とめはねっ!」の回でも、高橋英樹さんにいきなり習字を書かせたり…)。




 ああ…、また名優が世を去ってしまいました。
 児玉さんみたいな歳の取り方、歳の重ね方を目標としている人は多かったと思います。かく言う自分もそうです。
 でも、多忙な人生でやっと休める時がきたのかも知れませんね。

 誰の人生にも、「ここぞ」と言う機会があるはずです。そこに立った時、児玉さんの「アタックチャンス」の言葉がきっと聞こえてきそうな気がします。
 今はただご冥福をお祈りいたします。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )