南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 北海道では、激しい吹雪が続き、記録的な大雪になっているらしい。

 湧別町では、昨日から父娘が軽トラックで出掛けたまま行方不明になっていたが、今朝、雪の中に埋もれた状態で発見されたらしい。

 父親(53)は残念ながら亡くなったが、娘(9)は無事が確認されたという。
 発見時、父親は娘を庇うように覆いかぶさっていたらしい。


 我が身を捨てても、「娘だけは」と庇い続けた父親。

 一昨年、奥さんが亡くなり、漁師である父親は男手一つで娘を育てていた。
 この日も、娘のひな祭りを祝うために予約したケーキを買いに行くところだったらしい。


 このニュースを聞いて、涙が溢れてきた。
 母を、父を、亡くした幼い娘はどのような気持ちだろうか。しかも、自分の命を守るために、父親が身を犠牲にしたのだから…。
 娘は、それを一生背負って生きていくのだろうか。それには、まだまだあまりに幼すぎる。

 可哀想という一言では片付けられない。



 自然は多大な恩恵を与えてくれるが、時に牙を向く。
 われわれは、自然の前では、やはり小さな存在に過ぎないのだろうか。

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