掃除しようと思ってて、思わずこうの史代の「夕凪の街、桜の国」をまた読んでしまう。とても、とても悲しくて美しくて重い話です。スクリーントーンやパースを使わない独特のやわらかい筆致と少々時代遅れ気味の温かい絵柄が余計切ない。それから登場人物が誰一人として泣かないのも。終盤近くの見開きの新井薬師の桜のシーンで泣かない人はいないだろう。
原爆ものといえば、もう1冊「八月がくるたびに」。ちょっと調べていたら「71年初版で何刷もされている」というコメントがあったので、補足。この本は71年の夏休みの読書感想文の課題図書だったざんす。今はそんな制度あるのかな?とにかく、その頃は課題図書になれば全国の小学生(の親)が購入したのでベストセラーになったのですよ。それから課題図書は学校で何冊か購入して、地域毎に回し読みをしたのです。ウチは親が買ってきたのでパスだったけど、たしか3、4日でお隣の○○ちゃんちに…みたいなスケジュールで地域を回ってました。昭和のあの頃はまだまだ貧乏なウチがあり、買えないというお家への配慮だったんだろうなあ、たぶん。
そのころの私はなーんにもわかってなくて、ただただ、怖いなあ~自分がこんなになったらやだな~くらいしか思わなかったけど、適当に感想文書いて、それがたまたま、市の特選みたいのになって、授業中に一人で廊下に机を出して書き直しさせられた。今思い返すと担任の先生の名誉のためだったのかとも思う。…その頃の小学校って結構乱暴なトコロあったよね~。
大学生になって、少しは人が死ぬってどういうことか、戦争とか何なのかとかわかってきたころ、もう一度読みたいと思って探したんだけど…復刻版しかなくって。子供には衝撃的だったあの口絵や挿絵がなくなっている!けど、やっぱり考えさせられる本でした。
結局、巻き込まれた当事者は静かなんだと。本当の事は、声高にいうものではなく静かにしか語れないものなのだと。私達にできること、それは毎日ちゃんと生きていくことだと思う。なんだかこんな感想しか書けないってちょっとなあ…。
しかし、小学生の私はあの時一体何を原稿用紙に書いたんだろうか…?
原爆ものといえば、もう1冊「八月がくるたびに」。ちょっと調べていたら「71年初版で何刷もされている」というコメントがあったので、補足。この本は71年の夏休みの読書感想文の課題図書だったざんす。今はそんな制度あるのかな?とにかく、その頃は課題図書になれば全国の小学生(の親)が購入したのでベストセラーになったのですよ。それから課題図書は学校で何冊か購入して、地域毎に回し読みをしたのです。ウチは親が買ってきたのでパスだったけど、たしか3、4日でお隣の○○ちゃんちに…みたいなスケジュールで地域を回ってました。昭和のあの頃はまだまだ貧乏なウチがあり、買えないというお家への配慮だったんだろうなあ、たぶん。
そのころの私はなーんにもわかってなくて、ただただ、怖いなあ~自分がこんなになったらやだな~くらいしか思わなかったけど、適当に感想文書いて、それがたまたま、市の特選みたいのになって、授業中に一人で廊下に机を出して書き直しさせられた。今思い返すと担任の先生の名誉のためだったのかとも思う。…その頃の小学校って結構乱暴なトコロあったよね~。
大学生になって、少しは人が死ぬってどういうことか、戦争とか何なのかとかわかってきたころ、もう一度読みたいと思って探したんだけど…復刻版しかなくって。子供には衝撃的だったあの口絵や挿絵がなくなっている!けど、やっぱり考えさせられる本でした。
結局、巻き込まれた当事者は静かなんだと。本当の事は、声高にいうものではなく静かにしか語れないものなのだと。私達にできること、それは毎日ちゃんと生きていくことだと思う。なんだかこんな感想しか書けないってちょっとなあ…。
しかし、小学生の私はあの時一体何を原稿用紙に書いたんだろうか…?