taraの日常

好きなものいろいろ

遅まきながら原爆の本2冊

2007-09-17 17:07:43 | コミックス・本
掃除しようと思ってて、思わずこうの史代の「夕凪の街、桜の国」をまた読んでしまう。とても、とても悲しくて美しくて重い話です。スクリーントーンやパースを使わない独特のやわらかい筆致と少々時代遅れ気味の温かい絵柄が余計切ない。それから登場人物が誰一人として泣かないのも。終盤近くの見開きの新井薬師の桜のシーンで泣かない人はいないだろう。

原爆ものといえば、もう1冊「八月がくるたびに」。ちょっと調べていたら「71年初版で何刷もされている」というコメントがあったので、補足。この本は71年の夏休みの読書感想文の課題図書だったざんす。今はそんな制度あるのかな?とにかく、その頃は課題図書になれば全国の小学生(の親)が購入したのでベストセラーになったのですよ。それから課題図書は学校で何冊か購入して、地域毎に回し読みをしたのです。ウチは親が買ってきたのでパスだったけど、たしか3、4日でお隣の○○ちゃんちに…みたいなスケジュールで地域を回ってました。昭和のあの頃はまだまだ貧乏なウチがあり、買えないというお家への配慮だったんだろうなあ、たぶん。
そのころの私はなーんにもわかってなくて、ただただ、怖いなあ~自分がこんなになったらやだな~くらいしか思わなかったけど、適当に感想文書いて、それがたまたま、市の特選みたいのになって、授業中に一人で廊下に机を出して書き直しさせられた。今思い返すと担任の先生の名誉のためだったのかとも思う。…その頃の小学校って結構乱暴なトコロあったよね~。
大学生になって、少しは人が死ぬってどういうことか、戦争とか何なのかとかわかってきたころ、もう一度読みたいと思って探したんだけど…復刻版しかなくって。子供には衝撃的だったあの口絵や挿絵がなくなっている!けど、やっぱり考えさせられる本でした。

結局、巻き込まれた当事者は静かなんだと。本当の事は、声高にいうものではなく静かにしか語れないものなのだと。私達にできること、それは毎日ちゃんと生きていくことだと思う。なんだかこんな感想しか書けないってちょっとなあ…。

しかし、小学生の私はあの時一体何を原稿用紙に書いたんだろうか…?

エヴァンゲリオンなるもの

2007-09-17 11:15:17 | TV
TVシリーズの第5話までが無料で見られるというので、見てみました。
…?使徒のこの顔、どこかで?そしてこの凝りまくったメカニック…どこかで?さらに精神を移植してメカを動かす、1号機・2号機・3号機から開発した4号機に裏切られるって…どこかで?

エンドロール見て、まあ!やっぱり!あさりよしとおさんのお名前が!使徒のお顔はまさに芦屋のガンちゃんではないですか。5話までしか観られなかったけど、そっからどんどんお話は複雑になっていくらしいけど、ま、いいや。エヴァファンの方ごめんなさい
シンジ君もそんなに悩んでないで、カールビンソンの「おとうさん」のように、コロナちゃんや家族のためだけに、お料理したり(「危険な」がつくけど)ピクニック行ったり、重機動おとうさんになったり、おとうさん空間破砕砲搭載仕様になったりして、平和に生きてほしいなあ~。