朝掘りタケノコ、収穫手応え 京都の産地で出荷開始

2018-04-15 09:50:11 | 木 plants

 京都府乙訓地域で「朝掘りタケノコ」の出荷がスタートした9日、早朝に収穫された新鮮なタケノコが京都市内などの店頭にお目見えした。収穫は3月 から既に始まっているが、昨年の不作から一転、現時点では早い時期から一定量が採れているところが多く、地元農家など関係者は胸をなで下ろしている。

  この日午前5時半、まだ辺りが薄暗い中、向日市寺戸町の竹林で梶毅さん(73)が妻のしげ子さん(69)らと朝掘りタケノコを収穫していた。今年は春の訪 れが早かったためか3月中旬から一気に出始め、収穫翌日に市場に出回る宵掘りタケノコを出荷してきたという。「今の時期にしては量もある。これからが本 番」とほほえんだ。

 地元農家からタケノコを買い取り、缶詰などにしている小川食品工業(長岡京市)は、昨年は不作で前年比4割の生産だったが、今年は早くから買い取れ、受注先を待たせずに商品を発送できている、という。

 長岡京市観光協会が管理する観光竹林で先月末あったタケノコ掘り体験イベントではタケノコが多く採れたため、参加者のおみやげ用に急きょ追加販売した。同協会は「出足から好調。地中のタケノコを見つけやすく、楽しんでもらえている」と喜ぶ。

 卸売業者の京都青果合同京野菜部(京都市下京区)によると、西京区や乙訓地域では3月中旬から入荷量がぐっと増えた。3月末時点で昨年同時期の約1・5倍あったという。関係者は「今後も雨量などの条件次第で、良品が出てくるだろう」としている。

【 2018年04月10日 16時30分 】



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