京都府長岡京市の若手農家でつくる「都市農業振興クラブ」は27日、市内で栽培してきた熊本県の伝統野菜「水前寺菜(スイゼンジナ)」を初収穫した。28~29日に開かれるイベントで販売するとともに試食用の料理を提供する。
同クラブは同県御船町を視察したのを機に、5月末から水前寺菜の試験栽培を行っていた。水前寺菜は老化の原因とされる活性酸素の除去や抗がん効果があると言われるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が多く含まれているという。
同市粟生の畑で栽培してきた水前寺菜は長さ40センチほどに生育し、同クラブや朝市グループの農家、京都熊本県人会の市民ら約20人が、はさみで茎を切って収穫した。その後、水洗いして、150グラムずつ袋詰めした。
午後には、親子料理教室を開いている「生活研究グループ」が同市天神の市立中央公民館で、収穫された水前寺菜を使ってピーナツ和えとおひたし、ゼリーを作った。ピーナツ和えは、茎からちぎった葉を、酢を加えた熱湯でゆで、ピーナツや蜂蜜などとからめて仕上げた。
水前寺菜の販売と試食は、28日に市立中央公民館である「食育ひろば」、29日は柳谷観音楊谷寺(同市浄土谷)での「あじさいまつり」で行う。販売分は2日間で計約110袋用意、1袋100円とする予定。試食は無料で、各日200人分のピーナツ和えを提供する。
【 2014年06月28日 11時28分 】
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