記念の桜、1年目の春 柳谷観音楊谷寺の「里親制度」

2011-04-18 14:39:59 | 木 plants
京都府長岡京市浄土谷の柳谷観音楊谷寺が新たに始めた市民や企業などの記念樹を育てる「桜の里親制度」で、2月に植えた桜の木が初めての春を迎え、早くも花をつけた。管理には、西山古道などの整備に取り組む同市のNPO法人「京おとくに・街おこしネットワーク」が当たり、関係者は「さらに大きくなるよう大切に育てていきたい」と話している。

 同寺は、アジサイやモミジなど境内の花や木々の美しさで知られる。市民参加でより豊かな自然環境を作ろうと、新たに桜の園の整備を計画。

 個人や企業の記念樹として管理費の出資を募った苗木を植え、最低10年間、一緒に見守り、育ててもらうシステムで、昨年末に参加者を募集した。第1次分として、2月に府道沿いや霊園周辺などに高さ3メートルほどの桜51本を植樹した。

 「陽光」と呼ばれる品種で、同ネットワークのメンバーが植樹から水やり、剪定(せんてい)などの世話を続ける。そのかいあり、4月になり、大半の木が、濃いピンク色の花を咲かせた。

 記念樹のそばには古希祝いや両親への報恩など、それぞれの思いが記されたネームプレートが立てられ、利用者は「今年から花がつくとは思っていなかったのでうれしい」と喜んでいる。

 同寺の日下恵さん(41)と同ネットワークの中山秀亜さん(69)は「いろいろな人が成長を見守り、楽しめる新しい桜の名所に育てていきたい」と話している。

2011年04月17日 12時20分


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