新たな公共交通「必要」6割 向日市、検討委が調査

2012-01-07 08:46:44 | 政 governing
 向日市は、巡回バスなど新たな公共交通のニーズを把握するため行った、市民アンケートの結果をまとめた。最終の集計でなくまだ「速報」の段階としながら、新たな公共交通を「必要」また「どちらかというと必要」と回答した人が合わせて6割に上っている。

 市は高齢化への対応や、巡回バスの運行を求めた過去2度の請願が議会で採択されたことも踏まえ、「生活交通のあり方や課題を協議する」組織として昨年8月、学者や市民、交通関係機関の代表らで成る検討委員会を設置。その中で基本方針と対策をまとめる参考とするため、アンケートを実施した。

 市内の2千世帯に、1世帯当たり2人に回答してもらう形で郵送し、590世帯の884人から回答を得た。

 この中で、新たな公共交通の必要性について、「必要」と答えた人は39・9%、「どちらかというと必要」が20・7%で、合わせると6割に。年齢別では75歳以上、地域別では向日町が最も高く、主な理由に「高齢者の足として」などを挙げている。

 また、新たな公共交通が導入された場合、行きたい場所として最も多かったのは市役所(35・6%)。次いで、JR向日町駅(23・8%)、市民体育館(23・4%)、市立図書館(18・3%)と続く。利用したい時間帯は、10時台をはじめ午前中が多かった。

 さらに、1回の運賃がいくらまでなら利用するかとの設問では、100~200円までで9割以上を占めた。

 一方、「どちらかというと」を含め「必要でない」は25・9%。「市域が小さく徒歩で動ける」「バスの運行に経費をかけるより、道路整備」などが主な理由となっている。

 市は若干の追加分も合わせて最終の集計をまとめ、国による市民の移動実態調査の最新結果も加味して詳細に分析。委員会に示して課題を抽出・集約してもらい、基本方針や対策案の検討につなげる。

【 2012年01月06日 11時28分 】

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