今年の宇治茶の初市が22日、京都府城陽市寺田のJA全農京都茶市場であった。府内の茶業者が新茶のできや味を見極めて入札し、和束町産の手もみ煎茶が1キロ15万円の最高値を付けた。
今年は天候に恵まれ、昨年より6日早く開催した。木津川市加茂町、和束町、宇治田原町、南山城村から煎茶の出品があり、量は記録がある1994年以降で最も多い1921キロ、点数も最多の183点となった。
初市に先立ちJA全農京都運営委員会の中川泰宏会長が「生産者の見事な技術と経験で2トン弱のお茶を出してもらった。力いっぱいの入札をお願いする」とあいさつ。業者は茶葉を手に取ったり鼻に近づけたりして、手触りや香りを確かめ、注がれたお茶の味もチェックした。
煎茶の取引は来月上旬が最盛期で、その後に玉露や碾茶(てんちゃ)などの取引が8月上旬ごろまで行われる。JA全農京都によると昨年の取引額の総額は48億6千万円で、74年以降で2番目だった。
【 2018年04月23日 09時20分 】
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