文化財、大切に迅速に運び出し 京都・長岡京で消防訓練

2017-01-29 10:39:09 | 習 learn
 文化財防火運動期間(23~29日)を前に、京都府乙訓消防組合と長岡京市消防団が22日、同市粟生の光明寺で特別消防訓練を実施した。約60人が参加し、初期消火の動きや、境内の文化財を火災現場から素早く保護する手順を確認した。

 訓練は、同寺の御影堂(市文化財)から出火し、強風にあおられて境内に延焼したとの想定で行われた。

 御影堂前で火元に見立てた発煙筒が焚(た)かれると、同寺の職員らでつくる自衛消防隊が119番通報し、初期消火に当たった。

 通報を受けた消防隊員らが消防車のサイレンを鳴らしながら参道に入り、御影堂付近に指揮本部を設置。消防団員らと協力して御影堂から模擬の文化財計5点を運び出し、放水した。

 訓練後、中小路健吾市長は「消防署と消防団が緊密に連携して目的を達成する様子を確認でき、非常に心強い」と講評。同寺の森田俊尚執事長は「乙訓地域の社寺には多くの文化財が残っている。今後も消防署や消防団と連携し、寺を守っていきたい」と話した。

【 2017年01月23日 10時10分 】


最新の画像もっと見る

コメントを投稿