京都府宇治市は、昨年12月に終了を決め、市議会から再検討を求められていた「宇治川花火大会」について、見物客の安全面を理由に、今後開催しないとの方針を、25日の市議会議会運営委員会であらためて示した。
花火大会は1961年から毎年8月に開かれたが2014年に宇治川の増水で中止。福知山の露店爆発事故もあり、安全面を理由に中止が続く。市の終了方針に対し、市議会は昨年の12月定例会で再検討を求める決議を可決した。
市議会の決議を受けて市は今年2月、同じく主催者の宇治市観光協会、宇治商工会議所に再検討を要請した。両団体が「短時間に人出が集中し、観覧場所が狭 い」「人命に関わる事故の危険性が高く、警備員の増強では回避できない」などとして再検討しないと決め、市は、3者共催、市の単独開催ともに不可能と判断 した。
この日の委員会では市議から、山本正市長が2016年12月の市長選で、開催に向けた検討を公約した点に触れ「市に主体性がない。きちんと検討したのか」「2者が納得できる条件を市が示すべき」と批判が出た。市側は今後の対応について「正副議長と相談したい」とした。
【 2018年04月26日 11時48分 】
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