京都府長岡京市は14日、6月定例市議会の一般質問で、阪急長岡天神駅周辺の整備構想について、鉄道の高架化に要する市の負担額が60億~70億円となる現段階での試算を明らかにした。今後、市民に向けたシンポジウムやアンケートを通じ、整備に関する検討内容の周知や合意形成を進めていく、としている。
武山彩子市議(共産)の質問に、末永靖弘・建設交通部長が答弁した。
市によると、同駅を中心に約1800メートルを高架化すると、用地確保の方法や工事手順に応じ、事業費が280億~340億円になると推計。国の補助や工事の実施主体となる府の負担額について過去の事例を参照し、市の負担割合は全体の21%になると仮定した結果、約60億~70億円と試算した。
末永部長は「事業の着手時期は未定。実現化に向け、地権者や事業者と検討していくことから始めたい」と述べた。
市は、7~8月に無作為抽出の3千世帯を対象に、鉄道の立体交差化や駅周辺の広場設置、道路網計画などについて意見を尋ねるアンケートを実施。7月15日にバンビオ1番館で、駅周辺整備の基本計画策定に向けた議論に加わる学識者や地元関係者、先進地の商工業者らが語り合うシンポジウムを開催する。
【 2018年06月15日 09時40分 】
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