エンディングノート、中高年にブーム 最期つづる講座満席

2015-12-27 16:49:55 | 習 learn
人生の最終章に向けて、自分がどう生きたいかを書き留めておくエンディングノート。登場から10年ほどが過ぎた現在も中高年を中心にブームが続いている。京都府長岡京市が先ごろ開講したノートの書き方講座は満席で、関心の高さを映していた。

 エンディングノートは家族や友人らに向けて、残りの人生の過ごし方や、希望する終末期の医療や介護のあり方、相続などを記す。法的拘束力を持ち、書式も堅苦しい遺言と違って、思ったことを自由に書ける手軽さが、根強い人気の理由だ。

 ただ、自由さゆえに最初は「どのようなことをノートに書けばいいか分からない」と戸惑う人が少なくない。こうした声を受け、同市は来年2月まで計4回の講座を企画した。受講者に配布するため、市独自にエンディングノートを作製。ノートを書く意味や相続の手続き、終末期の療養や葬儀などを学ぶ。

 初回は、エンディングノートの監修や葬儀に関する著作がある、日本エンディングサポート協会(東京都中央区)の佐々木悦子理事長が、書き方の基本を講義した。「少子化や核家族化が進み、葬儀では家族葬や事前に葬儀社を選んでおく人の増加など、費用面で子どもに負担をかけさせないようにする高齢者が増えている」と社会背景を解説し、自分がどのような葬儀を望むのかを考え、記入することの意味を説いた。

 受講した市内の女性(80)は「自分の葬儀一つとっても、どのようにしてほしいのか考えたことがなかった。講座をきっかけに、子や孫の負担にならない方法を見極めたい」と話した。

【 2015年12月23日 10時30分 】


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