交通事故減へシニアに講習 乙訓ドライバーズクラブ

2011-05-26 12:22:04 | 式 celemony
乙訓2市1町や向日町署などは本年度、高齢者のドライバーを対象に交通安全講習を行う「乙訓シニアドライバーズクラブ」を立ち上げた。長岡京市開田の長岡自動車教習所でこのほど、発足式と初回の講習があり、お年寄りが運転技術の診断などに取り組んだ。

 向日町署管内の高齢者の交通事故は、歩行者や同乗者を含めた全体件数は減少傾向にあるが、運転手として関わる事故は年々、増加している。2010年の高齢者ドライバーの事故は2144件(死者10人、負傷者535人)に上り、01年の1・5倍になった。

 こうした状況を受け、2市1町や府警、乙訓地域交通安全活動推進委員協議会などが協力し、地元の自動車教習所を拠点に、高齢者を対象にした運転講習の場を新たに作った。同署によると、府内でも珍しい取り組みという。

 長岡自動車教習所で行われた発足式と第1回講習では、老人クラブなどを通じて会員に登録した20人が出席。奥田友之署長がクラブ設立趣旨などを説明し、署員が高齢者の交通事故の現状を報告した後、参加者が早速、運転シミュレーターでの適正診断や教習車でのコース走行を体験し、自らの運転をチェックした。

 会場では、毎年恒例の教習所一日開放「なるほどなっとく交通安全2011」も併せて開催され、シートベルトを着用して行う衝突体験コーナーや日本競輪選手会京都支部の選手たちを招いた自転車教室などもあり、参加者が交通安全の意識を高めた。

 シニアドライバーズクラブの講習は年度内に計4回を予定。自家用車を使用しての点検・運転講習もあり、3月には修了証が授与される。

 また、乙訓交通安全協会は、高齢者の事故防止に向け、交通安全の標語を盛り込んだミニ懸垂幕を初めて制作した。向日町署管内にある86の老人クラブから標語を募り、応募のあった40作品の中から最優秀賞に選ばれた長岡京市の小畑町健生会の作品「無理するな 重ねる無理が 事故を呼ぶ」を記した懸垂幕を各クラブに寄贈した。自治会館の会合などで啓発用に使われる。

【 2011年05月26日 11時42分 】

高齢ドライバー―加害者にならない・しないために (岩波ブックレット NO. 716)
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岩波書店


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