目指すは女子競輪界の頂点 京都、新成人坂口楓華さん

2018-01-15 12:11:18 | 式 celemony
 成人の日の8日に各地で新成人が新たな一歩を踏み出す。京都府の乙訓地域にも、昨夏に競輪選手としてデビューした新成人の女性がいる。節目の年を迎え「パワーアップが目標」と目を輝かせている。

 坂口楓華(ふうか)さん(20)。日本競輪選手会京都支部に所属し、向日市寺戸町の京都向日町競輪場を拠点に練習を重ね、昨年7月からレースに参戦している。

 兵庫県稲美町の出身。選手だった父の影響を受け、小学3年で自転車を始めた。中学から地元実業団に所属し、ロードレースの全国大会で優勝も経験した。だが「チームに所属する重みがあるばかり。楽しいと思ったことはなく、ただ自転車に乗っていただけだった」と振り返る。

 高校時代、自転車にのめり込めない姿を心配した父から、競輪場のバンクで行われる「トラックフェスタ」への出場を勧められた。関西各地の大会を巡る中、京都向日町競輪場でのレースで女子の競輪選手と戦って1位になった。「久しぶりに自転車で勝った。『これしかない』と思った」という。長距離レースのロードに対し、競輪は周回するバンクでの短期決戦。父と二人三脚で鍛えた瞬発力が生かせると考え、競輪界の門をたたいた。

 デビュー後で印象に残るのは、昨年11月上旬の千葉県松戸市でのレースだ。体調不良にもかかわらず初日と2日目で1着を飾った。「それまでのレースがダメだったんで、神様がくれたチャンスだと思った」。だが、3日目の決勝では4着に甘んじた。最後の1周、ゴールまでの距離が短くなるコーナーの内側を走ったのに、女子トップクラスの選手にスパートの走力で力の差を見せつけられた。

 女子選手は、陸上やバスケットボールなどからの転向組が多い。自転車の経験では一日の長があるのに、なぜ敗れるのか。「結局、技術はあっても筋力が足りない。あと一踏ん張りができず最後に抜かれている」と説明する。

 今年、トレーナーをしている友人が独立を果たすのを機に、指導を受けるつもりだ。「パワーが付けば強くなれる。本格的に筋力トレーニングに取り組み、体格を変えたい」。成人として迎えた最初の年、見据えるのは女子競輪界の頂点だ。

【 2018年01月08日 11時31分 】



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