英陶磁の伝統と革新対比 京都・大山崎山荘美術館

2015-10-13 17:19:53 | 創 creation
 イギリスの陶磁を中心に紹介する企画展「かたちのであい ルーシー・リー、ハンス・コパーと英国陶磁」が京都府大山崎町大山崎のアサヒビール大山崎山荘美術館で開かれている。イギリス陶芸界の伝統と革新を対比させた約100点の作品を通じ、同美術館は「形と形、人と人などさまざまな『であい』を感じてほしい」としている。

 本館では、柳宗悦らの民芸運動と深く関わり、日本になじみが深いイギリスの陶芸家バーナード・リーチと濱田庄司らが手掛けた、当時のイギリス陶芸の伝統に乗っ取った重厚なデザインの陶器などを展示している。

 一方、「夢の箱(山手館)」の棟には流線を意識した形状など焼き物の美を追い求めたリーの作品や、独創的で「オブジェ」のような造形が特徴のコパーの作品があり、前衛的な雰囲気を演出している。

 来場した川村忠久さん(75)=鳥取県鳥取市=は「伝統の重みを感じさせる作品と、斬新な印象の作品の両方が楽しめた」と話していた。

 12月13日まで。月曜休館。4日午後2時~3時、陶芸研究家の西マーヤ氏が、リーとコパーの交流について講演する。要予約。

 問い合わせは同美術館TEL075(957)3123。

【 2015年10月03日 10時43分 】


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