地域ぐるみで認知症考えよう 京都・向日にカフェ開設

2018-01-02 13:18:16 | 護 help
 認知症の患者や家族、地域住民が専門家も交えて交流を深め、病気への理解を深める「にこにこオレンジカフェ」がこのほど、京都府向日市にオープンした。毎月第1日曜の午前中に医誠会診療所(同市寺戸町)で開催。参加者が健康体操やゲーム、音楽演奏、お茶会で楽しいひとときを過ごしている。

 高齢化が進み、全国の患者が650万人とされる中、多くの人に認知症を身近な問題として考えてもらおうと、乙訓医療生協の向日市内の支部が設立を呼び掛けた。市社会福祉協議会や市内の民生児童委員も加わる実行委員会が3回の準備会を経て11月5日に初めてのカフェ実施にこぎ着けた。

 12月3日にあった2回目のカフェには53人が参加した。医誠会診療所の介護福祉士と理学療法士が勧める健康体操で体をほぐし、1人暮らしのお年寄りについてのビデオを鑑賞。クリスマスソングや「見上げてごらん夜の星を」のアコーディオン演奏に聞き入った後、菓子やお茶を楽しみながら参加者らが談笑した。

 実行委員会は毎回の参加者募集のほか、運営を手伝うボランティア、案内のチラシを配布したり楽器演奏や歌といった特技でカフェを盛り上げたりしてくれる人、運営のための基金へのカンパ、実行委員としての参加も募っている。

 3回目のカフェは1月7日午前10~11時45分に開く。参加費200円。実行委員会代表の高木春男さん(73)=向日市鶏冠井町=は「参加対象は限定していない。認知症に関心のある人や将来が心配な人など気軽に来てほしい」と話す。問い合わせは乙訓医療生協組合員活動室(921)0667。

【 2017年12月28日 11時40分 】


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