![女子大生が編集を手がけた長岡中央商店街のパンフレット](http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2011/11/20111123101256ga.jpg)
パンフレットの作成は当初、デザイン会社に委託する予定だった。ところが、作成費に充てる府の補助金が申請よりも3割減らされたため、予算が足りなくなった。
困った商店街の中小路貴司理事長が思いついたのが、学生に編集をゆだねることだった。中小路理事長の書店でアルバイトしていた京都府立大生の岩田知慧さん(18)=今里=や京都女子大生の園田祥子さん(18)=長岡=のほか、園田さんの同級生の縄手真子さん(19)=京都市西京区=ら女子大生5人に声がかかり、編集チームが結成された。
メンバーは9月から、商店街の21店舗を実際に訪れて取材した。店の紹介で心がけたのは「学生目線を大事にすること」(岩田さん)。紋切り型の宣伝でなく、「いつも大きな声と笑顔で接客」「お客さんの立場で考える情熱は脱帽もの」など、店の印象や特徴を素直に表現した。
取材を通して発見もあった。「店ごとに個性があり、情熱を持っている」(岩田さん)「店構えでは分からない品ぞろえがある」(園田さん)「大きな店にない温かさを感じた」(縄手さん)と、それぞれに商店街の良さを再認識したという。
印刷会社と何度もデザインをやりとりするなど、苦労もあったが、10月末にようやくパンフレットが完成。各店舗やイベントで配布を始めた。岩田さんは「商店街の人の心が伝わるパンフレットに仕上がったと思う。ぜひ手に取ってほしい」と話している。
2011年11月23日 10時14分
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