京都・乙訓高センバツへ期待 市民ら吉報を心待ち

2017-11-13 13:49:31 | 士 cerebrity
 乙訓高(京都府長岡京市友岡1丁目)野球部が、初出場した秋季近畿地区高校野球大会でベスト4に進出した。来春の選抜高校野球大会出場校を決める際の重要な資料となる同大会での上位進出で、甲子園切符をほぼ確実にしたといえる。来年1月末の出場校選定に向け、卒業生や学校周辺で部員を見守ってきた市民も“吉報”を心待ちにしている。

 春の甲子園には例年、近畿地区から6校が選ばれ、秋の同地区大会で4強入りした学校が選考から漏れた例はほぼない。大阪市で3日にあった準々決勝には多くの学校関係者や卒業生がスタンドに陣取った。勝利が決まると握手や抱擁で喜びを分かち合っていた。

 野球部OB会長の藤原亨さん(55)も単身赴任先の徳島県から駆け付けた。立命館大や日本新薬で投手として活躍、日本代表経験もあるが、周囲には「乙訓」の読み方を知らない人が多かった。「甲子園に出られれば乙訓の名を広められる。それが一番うれしい」と期待を高めている。

 社会人1年目のOB村上冬馬さん(20)=大山崎町円明寺=は、ピッチャーたちの活躍もさることながら、小技がさえるつなぎの打線や堅守に努力の跡を感じた。「テレビの向こうの世界だった甲子園常連の強豪校と堂々と戦っている。快進撃には驚きの連続」と喜び、「舞い上がらず、気を引き締め直して練習に励んでほしい」とエールを送った。

 甲子園出場が決まれば乙訓地域の公立校初の快挙にもなる。向日市で活動する少年野球チーム「向日ウイングス」代表の吉岡隆さん(72)は、2005年夏の京都大会で準優勝した時などに教え子が活躍したこともあり、「昔から乙訓高を応援してきた。よく頑張った」とたたえる。

 阪急長岡天神駅前のスポーツ用品店「ナガオカスポーツ」で野球用品を担当する鹿取恍志さん(25)=京都市伏見区=は、練習を終えて閉店間際にグローブの修理などに駆け込む野球部員たちと接してきた。「遅くまでの頑張りが結果につながった。日に日に強くなる姿が誇らしかった。もし晴れ舞台を踏めるなら、しっかりと楽しんで」と願った。

 6日、部員たちは同地区大会後初の全体練習に励んだ。市川靖久監督(34)は「成長と自信を感じたのと同時に課題も見えてきた。選抜となると、あと5カ月近く。しっかりと克服していきたい」と見据えた。

【 2017年11月07日 11時41分 】


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