捨てがたい事

再アップ、石さん。
空色縞めのうのさざれ、楕円のはトルマリン、ほかは、いろんなのを組み合わせて編みました。



ほんとは、編みあがりでなく、編む作業のなかで発見したことを、共有したいのです。

さざれのチップは、どれもサービス品。
くれるさかいもろとくけど、こんなんばっか、ようけあっても、どないしよう、とすら、おもっていたのです。
それを、三つずつ固めて編んだときに、こんなふうに、金平糖みたいになった驚きとか。

冴えない、サービス品のさざれが、こんなふうに。
持ち物、生かすも殺すも、自分次第なんやな～、、、って。

そして、いま、泰子たんが身に着けているのは、これ。



ターコイズが中心……しかし、このターコイズ、一応天然ものではあるのですが、着色加工されておりまして、しかも、多孔質。
この夏じゅう、ターコイズをたくさん使って編んだのを、しょっちゅう身に着けておりまして、ふと見れば、汗でやられ、日差しにもやられたでしょう。
色あせ、光沢も落ちていました。

がっかりしましたよ、そりゃ。
こさえてすぐは、お守りらしく、神々しく見えていたのに、って。

でも、それは、身に着けていたからですね。
愛用したから……。

ほどいて、こんどは、神々しいのでなく、おもちゃ箱をひっくり返したような、遊び心がいっぱいのにしよう！……って。

がっかりしたままじゃ、つまらないから。

そういうのがね、風通しやなって、おもうんです。

それから、これも気づいたことですけど……。

さざれと、あまり大きくない玉の寄せ編みは、着け心地がとてもとても、優しいのです。
石さんは、丸くて大きいのほどいいって、パワーストーンの世界ではいい、ブレスレットでも、ごついのを重ね着けしてる人を、折々見かけます。
これでもかという置物が、高い値段で売られています。

見せびらかしにもならない、さざれは屑石で、、、

でも、物質に霊魂が宿るとすれば、それは、持ち主に愛されてこそではないでしょうか。
だって、工場で、大量に加工されて、丸くなっているんですよ。

なんでも、とっておくというわけじゃなくて、石さんのなかには、捨ててしまった玉もあります。
サードオニキス（赤色縞めのう）とか。
石さん入門の頃、玉の輿に乗れてストーカー避けにもなるとかで、購入したのですが、愛せなかった、、、
自分にとっては、きっと、効き目とかではないんやなって。

いらんわ、とおもってたさざれを捨てがたく、こうして、使い道を得ています。

世間で屑扱いされているものに、「捨てがたい」と感じさせられたり、効果満点に謳われているのに、愛せなかったり、いったい、何が、そうさせるのでしょう。

わたしのことも、こんなふうに、捨てずにいてねって、自分ですらそうと知らず、お祈りしているのかもしれません。

いつか、あなたの、役に立ちますと……。