田川市石炭・歴史博物館のブログ

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石炭記念公園

2016年01月17日 | 日記

こんにちは!

本日の田川市は、午後から冷たい雨の降る生憎のお天気ですが、博物館には、バスツアーの団体さま4組を含む、たくさんのお客さまにご来館いただいております。

ガイドさんによる解説も行なっておりますので、団体でご来館の際は、事前にお気軽にお問い合わせくださいネ!
(混雑時は対応できない場合もありますので、予めご了承くださいませ)

さて、本館が休館中ですので、ご覧いただける展示はいつもより少ないのですが、その代わり館外の歴史遺産などをたっぷり解説いたしております♪

ちなみに当館は、筑豊最大の炭鉱であった、三井田川鉱業所の伊田坑の跡地である、石炭記念公園の中に建てられています。

田川市のシンボルである、国登録有形文化財 伊田竪坑櫓、伊田竪坑第一・第二煙突は、約百年前と場所を変えずに残されています。

ということで、本日は二本煙突について少しお話しなど。



雨であまりキレイに撮れていませんが、コチラが第二煙突になります。
竪坑櫓から向かって右手になります。



左手にあるのが第一煙突。





完成はどちらも1908年(明治41年)、高さは45m45cmで、213,000枚の煉瓦を使ってあります。
うち181,000枚はドイツ製の煉瓦が使われています。

見上げてみると同じに見えますが、根本部分がチョット違います。

コレは、第一煙突は最初フランス(フランドル)積みで造り始めて、途中からイギリス積みに変更されており、第二煙突は下から上までイギリス積みで、かつ八角形の美しい装飾がされた基壇が作られました。

こんな感じで、非常に面白い成り立ちの煙突なのですヨ!

竪坑櫓の巻揚げ機の動力としての、蒸気汽缶の排煙用として造られ、炭坑節のモデルとしても有名デス。

巻揚げ機が電化された後は、閉山の昭和39年まで、病院や共同風呂のボイラーの排煙に使われたのですが、このボイラーには伊田坑の石炭は使われなかったそうです。

ナゼナノカ?

伊田の石炭は品質が良すぎて、カロリーが高くボイラーには適さなかったんデスネ。

と、このように二本煙突だけでも面白い話がたーくさんあります。

ご興味が湧きましたら、ぜひホンモノを観にきてくださいネ!


オマケ
石炭記念公園を航空写真で見ると、面白いモノが見えますヨ!

Googleマップなどでチェックしてみてくださーい。
(煙突裏の高台からもご覧いただけまーす!)

田川市石炭・歴史博物館ホームページ