こんにちは!
本日の田川市は、午後から冷たい雨の降る生憎のお天気ですが、博物館には、バスツアーの団体さま4組を含む、たくさんのお客さまにご来館いただいております。
ガイドさんによる解説も行なっておりますので、団体でご来館の際は、事前にお気軽にお問い合わせくださいネ!
(混雑時は対応できない場合もありますので、予めご了承くださいませ)
さて、本館が休館中ですので、ご覧いただける展示はいつもより少ないのですが、その代わり館外の歴史遺産などをたっぷり解説いたしております♪
ちなみに当館は、筑豊最大の炭鉱であった、三井田川鉱業所の伊田坑の跡地である、石炭記念公園の中に建てられています。
田川市のシンボルである、国登録有形文化財 伊田竪坑櫓、伊田竪坑第一・第二煙突は、約百年前と場所を変えずに残されています。
ということで、本日は二本煙突について少しお話しなど。
雨であまりキレイに撮れていませんが、コチラが第二煙突になります。
竪坑櫓から向かって右手になります。
左手にあるのが第一煙突。
完成はどちらも1908年(明治41年)、高さは45m45cmで、213,000枚の煉瓦を使ってあります。
うち181,000枚はドイツ製の煉瓦が使われています。
見上げてみると同じに見えますが、根本部分がチョット違います。
コレは、第一煙突は最初フランス(フランドル)積みで造り始めて、途中からイギリス積みに変更されており、第二煙突は下から上までイギリス積みで、かつ八角形の美しい装飾がされた基壇が作られました。
こんな感じで、非常に面白い成り立ちの煙突なのですヨ!
竪坑櫓の巻揚げ機の動力としての、蒸気汽缶の排煙用として造られ、炭坑節のモデルとしても有名デス。
巻揚げ機が電化された後は、閉山の昭和39年まで、病院や共同風呂のボイラーの排煙に使われたのですが、このボイラーには伊田坑の石炭は使われなかったそうです。
ナゼナノカ?
伊田の石炭は品質が良すぎて、カロリーが高くボイラーには適さなかったんデスネ。
と、このように二本煙突だけでも面白い話がたーくさんあります。
ご興味が湧きましたら、ぜひホンモノを観にきてくださいネ!
オマケ
石炭記念公園を航空写真で見ると、面白いモノが見えますヨ!
Googleマップなどでチェックしてみてくださーい。
(煙突裏の高台からもご覧いただけまーす!)
田川市石炭・歴史博物館ホームページ