新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から、中止を余儀なくされてきた春日神社夏越祭での岩戸神楽奉納。
今年は短縮した形で奉納されると聞き、行ってきました
その前に・・・
夏越祭とは、
陰暦六月晦日を「ミナヅキハラエ」とも「夏越し」ともいうそうで、
古くは宮中で六月と十二月の晦日が対応して、ともに大祓(おおはらえ)と呼ばれ、
一年を二期にわけてその折り目に悪鬼邪気を祓う行事になっていたようです。
後に六月の祓いだけになり、それが地方には神社の夏越神事を通じて流入をみているようです。
夏越神事には、各地で茅草(かやくさ)で作った「茅の輪(ちのわ)」が置かれ、
茅の輪をくぐる(左回り・右回り・左回りと8の字を書くように三度くぐり抜けます。)ことによって、
災厄を免れるという信仰があります。(参考『田川市史民俗篇』昭和五十四年)
七月三十日夕方
約四十分と短い演舞(本来は三時間超)でしたが、観客の皆さんも真剣に見入っていました
新型コロナウイルス感染防止の観点から、鬼神が子どもを抱える部分が自粛されていたため、
境内には子どもたちの泣き叫ぶ声の代わりに、「がんばれー」という声援が聞こえました
※鬼神に抱き上げられた子どもは健やかに育つと言われています
「一本太刀之舞(方位鎮之舞)」、「風神土神之舞」、「岩戸隠之舞」が披露されました
また、この日は、五地区の子どもたちによる鉦や太鼓の奉納も行われました
本来であれば、五月の神幸祭で披露されるものですが、祭りが三年間中止されているため、
技術継承等を目的に開催されたそうです
子どもたちはこの日を目指して、公民館等で練習を重ねてきたそうです
「来年こそは、」という願いももう何度目になるでしょうか。
来年こそは、何の憂いなく、祭り行事や民俗芸能が開催されることを願ってやみません
これから盆踊りが開催される地域もあるかと思います
くれぐれも水分塩分補給をお忘れなく