「たがわゼミナール」第2回(8/28)は、「明治日本の産業革命遺産と三井鉱山」をテーマに、山田元樹さん(大牟田市世界遺産・文化財室長)にご講演いただきました。
かつて、単独の炭鉱としては日本最大規模を誇った三井三池炭鉱は、炭鉱から専用鉄道を経て港に輸送される生産・運輸システムがよく理解できる一連の遺産群であるとの評価から、「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として、2015年に世界文化遺産へ登録されました。
講演では、世界文化遺産に登録された大牟田市の遺産を中心にお話いただきましたが、あわせて、三池炭田が田川市の三井田川鉱業所と同系列の会社であることから、三池と田川のつながりもお話いただきました。
また、近年では、大牟田市立図書館で「大牟田市三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ」が公開されているそうです。田川市も大牟田市と石炭を介したつながりがありますので、ぜひ利用してみたいと思います。
なお、田川市石炭・歴史博物館と田川市立図書館では、現在、「明治日本の産業革命遺産」のパネル展を開催しています。お近くにお立ち寄りの際は、ぜひご見学ください。(9月4日まで)
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次回の第3回「たがわゼミナール」は、現在、田川市石炭・歴史博物館で開催していますミニ企画展「赤色に魅せられた弥生・古墳時代の人々」に関連した講座です。みなさまのご参加をお待ちしております。
「たがわゼミナール」(博物館講座)・第3回
「赤色顔料の調査・分析から見えてきた弥生・古墳時代(仮)」
講師:志賀智史さん(九州国立博物館 博物館科学課保存修復室長)
■日時 令和4年9月25日(日)13:30~15:00
■会場 田川市民会館 講座室1
■申込 田川市石炭・歴史博物館へ電話にて申込ください(TEL:0947-44-5745)