今日は、台湾・猴硐礦工文史館に関して紹介したいと思います。
2019年(台湾民国108年)8月10日、台湾・瑞三炭鉱猴硐炭坑の炭坑経験者だった陳慶祥さん、何炳栄さん、柯茂琳さん及び周朝南さんは、自分の老齢年金で、
瑞三公司に本坑側にある充電室、更衣室を借り入れ、「猴硐礦工文史館」を創立しました。
借り入れた当時の更衣室と充電室の外観。
自分の力で一生懸命に整備しています。
捨て忍べずかつて使用した道具や、老人たちがあっちこっちに捜して積み重ねてきた猴硐の炭坑資料などは重要な展示品として、丁寧に展示し、
日本支配時代から閉山された時期までの文物などを保存しています。
正真正銘な博物館のようにきちんと展示していないですが、炭坑夫としての最も質朴な労働的秩序で展示物を並べています。自ら解説し、
当時の炭坑の様子を生き生き再現しています。猴硐礦工文史館は炭坑夫が自分の炭坑経験、台湾の炭坑歴史や文化を語る展示館です。
現在の猴硐礦工文史館の様子。
猴硐礦工文史館は台湾で初めてかつての炭坑夫らは、自ら経営している博物館として、観光客に猴硐地域の炭坑記憶を案内し、炭坑遺跡調査などの
活動を行ないながら、積極的に学術界と連携し、炭坑知識を伝達続けています。
絶えずに大勢の人が見学へ来られています。
子どもさんも興味津々。
文史館が瑞三公司との賃借り契約は2024年6月30日までです。残念ながら、瑞三公司側に契約を更新せず、展示品を撤去し、充電室と更衣室を
回収すると通告されました。
文史館の明日はどうなるか。みんなに注目されています。
将来、猴硐礦工文史館が地方政府や文化局と共同経営し、炭坑の文化記憶が継承できるように期待している。