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バラにピートモスを使うわけ〜グラフェンとフルボ酸〜

2022-05-11 | Rose(バラ)
前回記事の最後に書きましたが、一部のバラを鉢増しました。
1月下旬〜2月上旬に植え付けて、根が回りきってしまうと水切れが激しくなり
夏を越すのが難しくなるからです。
私は根がこのくらいになったら、鉢増します。鉢底にもかなり根が回っています↓




8号バラ鉢です。
以前に記事にも書きましたが↓
現在のバラの様子(鉢植え)完全無農薬栽培 - Let's growing!

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バラに使う用土はピートモスと山砂がメインで、そこに燻炭を混ぜます。
あとは用土が足りなかったりすれば赤玉を少し混ぜたり、ペレポストを混ぜたり、この画像のように用土が足りない場合は
セントポーリアに使っていたピートモスとパーライトの用土を被せてあります(根が露出してきてしまったので)


そして私の場合は、動物性堆肥は使っていません。
理由は上記リンクの記事にも書きましたが、動物性堆肥は分解の過程で嫌気性細菌やバクテリアが増殖し、病気を招くために使っていません。
地表というのは本来、酸素が好きな好気性の菌に支配されています。
対して嫌気性の菌というのは酸素が嫌い、酸素を必要としない菌類です。
植物、バラの根も好気性の菌やバクテリアと共存するために、スペースがあれば本来は酸素の豊富な地表、地表直下に横に根を伸ばして
酸素の少ない深いエリアには根を伸ばしたがらないと思います。
バラを地植えするとスペースがあれば横へ根が伸びていき、ノイバラ台木や挿木苗の場合、50cmなどの深い部分にはかなりの大株にならない限りあまり根を張りませんよね。


多くのバラ栽培者の方が敬遠するピートモス(なぜかセントポーリアも同じなのですが)
そして水はけを重視して赤玉土などを多用している方が多いようです。
そのような方からすればピートモス多用なんてとんでもない、という話でしょう。
でも…画像の根は殆どピートモスですが根腐れしていませんよね。
根も多いです。
なぜ赤玉土や鹿沼土、軽石などを多用すると根張りが良くないのでしょう。
どうしてだと思いますか?


良くバラの土は団粒構造云々と言われていますよね。
明らかに粒々の用土を使うこともありますよね。
その方が水はけも良くなり通気性も良く根腐れしにくいから、というのが理由みたいです。
ところがこれには盲点があるんですよね〜。
大事なことを見落としているんです。


ここで質問。
あなたがバラになったつもりで考えていただきたいのですが
あなたがバラになった場合、どんなところに根を張りたいですか?
水はけの良い硬い赤玉土ですか?
柔らかいフカフカの堆肥部分ですか?



実は赤玉土が多い、または赤玉土主体の用土ですと初め根というのは赤玉土の『隙間』に根を伸ばすんですね。
硬い赤玉土を貫通して根を伸ばさないんですよ。
赤玉土の種類(大きさや硬さはまちまち)にもよりますが。
すぐに崩れるような赤玉土は比較的根は伸びやすいです。
硬めの赤玉土主体の用土ですと、自ずと根を張ることのできる面積が制限されてしまうようなものなんです。
人間から見れば鉢の面積分、根がいっぱいに張れるだろうと勘違いをしてしまいがちですが
実際は赤玉土の隙間に根を張るので、根張りが良くならないのですね。
何言ってんの?冬に植え替える時は根がいっぱい張っているわよとおっしゃる方もいるかもしれません。
冬に植え付けた場合、赤玉土が崩れてきて粉状、粒子が小さくなると根がようやく自由に伸びる事ができるようになっているんじゃないかと思いますよ。
樹勢の強いバラは根の成長も早く、根がかなり張って硬い赤玉土を貫通して伸びる場合もあるでしょうけれど。
私の経験では赤玉土の比率が上がると、堆肥やピートモス主体の用土と比べ根張りもあまり良くないですね。


拙ブログの人気記事、だいぶ昔の記事ですがよろしければご覧ください↓

今更気づいたこと…バラには硬質赤玉土はダメっぽい - Let's growing!

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12/1根の写真追加(下のほうです)今日咲いていたバラトラディスカントスピリット・オブ・フリーダムローズマリー最近バラの根っこの様子を見るために鉢を片っ端からひっく...

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夏を迎える前に根をたくさん張らせたい、スタートダッシュで根を張らせたい場合は
ピートモスなどが多い植物性堆肥の多い用土がオススメです。
あとピートモスが嫌われる理由は水はけが悪い事と乾燥させると水を弾く事ですが、山砂を混ぜれば一気に水はけが良くなります。
乾燥させても山砂が緩衝材になって水も染み込みやすいのです。
山砂も粒子が細かいですので、バラの根もじゅうぶんに張ることができます。
ピートモス以外にもココピート(ベラボンではない)やワラ堆肥などがあります(バーク堆肥はNG。安いものは海水につけてあるため)
あとは大容量であれば、酸度調整済ピートモスに湿潤剤を添加したものなども通販で売っていますよ。
湿潤剤を添加してあれば、水が染み込みやすいですしね。


バラの鉢が多い方は私もですが、自分でブレンドして用土を作りますが(私の場合、酸度調整済ピートモス200リットル、山砂30kgです)
たくさん鉢をお持ちでない方は困ってしまいますよね。
普段バラの土を買っているかたは困ったもの。
市販のバラ専用土やナーセリーの土は、動物性堆肥がほぼ間違いなくブレンドされていますしね。
バーク堆肥も良く入っていますし…。
私も過去にバラ専用土やナーセリーの土をお試しに購入したことがありますが、どれも納得がいかず…。
あ、強いて言えば京阪園芸さんのバラの土が個人的にですが1番納得がいくかな。
近年は購入していないのでブレンド内容が変わっているかもですが、ピートモスが多くフカフカの用土でしたね。
それなら根が張る面積も最大限に利用できますし。



ところで私がピートモスにこだわる理由というのがもう一つあるんです。
それはピートモスといえば『フルボ酸、フミン酸』が豊富な用土だからなんです。
ご存じですか?
実は農薬や肥料にはグラフェンが添加されている事が多いようなのです(特に化学肥料、農薬)↓
18.  グラフェンの肥料および植物衛生製品への応用特許:その1 緑膿菌について|homme jian|note

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2021年7月29日 mikandersen 元記事はこちら。 Patentes de grafeno para fertilizantes y fitosanitarios: Parte 1. La pseudomonas aeruginosa – C0r0n@2Inspect...

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水性酸化グラフェンナノ農薬およびその調製と使用のためのプロセス|🐉 Dragon God 🐯🐸👽🍿|note

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概要 本発明は、ナノテクノロジー分野に属し、特に、作物の真菌病の予防と制御のための酸化グラフェンからなる水性ナノ農薬、およびその調製と使用のためのプロセスに関す...

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ところがそのグラフェンは、植物(人間や生物にとっても)にとって有毒だという話があります。
こちらの医師のブログ↓
フルボ酸は酸化グラフェンの解毒剤|中村 篤史/ナカムラクリニック|note

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コロナワクチンの後遺症に悩む人が数多く来院される。とはいえ、僕にも確立した治療メソッドがあるわけではない。あれこれ試行錯誤しつつ、有効な方法を模索している。ワク...

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グラフェンはクロロフィルの生成を阻害する。
植物にとってのクロロフィルは、人間にとってのヘモグロビンと同じ意味を持っていて、細胞内呼吸の根本を担う急所である。
クロロフィルに対する毒性があるということは、グラフェンは植物にとって致命的な毒物であることを意味する。

ここでフミン酸を投与すると、グラフェンの毒性が緩和された。
具体的には、フミン酸はグラフェンの構造を不規則にし表面の負電荷を増加させ、グラフェンの凝集を抑制した。
さらに、フミン酸はグラフェンの液胞への貯蔵を促進し、解毒剤として機能していた。




グラフェンは細胞膜を損傷することを示す研究。
グラフェンの近くにフミン酸があると、膜のダメージが軽減する。
これはフミン酸による酸化ストレスの軽減作用による。
また、栄養不足の是正(Mgの補給など)はフミン酸の毒性緩和に関与していた。



農薬は単体でも細胞毒性があるのに、グラフェンも添加されている可能性があるわけで
さらにそのグラフェンは植物にとって致命的な毒物だということで、やはりフルボ、フミン酸の豊富なピートモスを使うことで
少しでもバラの解毒ができればと思い使っています。
それにしても植物の細胞膜を損傷してしまうとなれば、これまた農薬(特に殺菌剤)がガンシュを誘発するという可能性がますます疑わしくなってくる。
バラの無農薬栽培は、バラがかわいそうだと思う方もいるようですが、月に数回、シーズンには週1回の殺菌剤を散布して殺菌剤漬けにする方が
私から見ればもっとかわいそうだと思うのですがね。
殺菌剤で共生菌も殺し免疫を落として病気を発症させない(免疫抑制)
病気になるのには原因があるのに、改善せず対症療法で農薬を気軽に使うことの方が疑問。
むしろ殺菌剤などを使えば使うほど病気に対する抵抗力が弱まり、免疫が抑制され続け植物がどんどん弱っていく、病気を誘発するという可能性だってあると思う(私はむしろそう確信している)
人間だったら食生活や生活習慣を見直すのに、同じ用土、環境、肥料を使い、殺菌剤を散布し続けても何も変わらないです。
私のプロフィールにあるアインシュタインの言葉「同じことを繰り返し、異なる結果を望む。それを狂気という」という言葉がまさにピッタリではありませんか。
先日ドイツ在住の方に聞いてみたのですが、あちらの一般家庭ではバラや草花栽培に誰も農薬なんて使っている人はいないとおっしゃっていましたよ。
でもドイツのバラが農薬を使わないことにより全滅したとか育たないなんて聞いたことはありません。
確かにドイツより高温多湿の日本では害虫の発生が多いのかもしれません。
あまりに害虫が発生して殺虫剤を何度か使うのは仕方がないにしても、病気を恐れるあまり予防と称して殺菌剤ありきのバラ栽培ってどうなんでしょうね。
殺菌剤を使わないという選択肢もないのが農薬漬け大国(人間の世界でみても日本は薬大国、世界の薬の最終処分場といわれている)日本のスタンダードだなんて悲しいですね。
それに…今世界では肥料が入手しづらい状態となっています。
もしも農薬等も入手困難になった場合、今のような肥料過多、農薬ありきの栽培法では維持が難しくなるのではないでしょうか(杞憂であって欲しいですが)




奇跡のりんごの話、聞いたことがありますか?
今日見つけた記事ですが、大変興味深い話です。
ぜひご一読ください↓

不可能を可能にした自然栽培と「奇跡のリンゴ」|JFS ジャパン・フォー・サステナビリティ

不可能を可能にした自然栽培と「奇跡のリンゴ」|JFS ジャパン・フォー・サステナビリティ

本州の北、青森県弘前市には「奇跡のリンゴ」と呼ばれるリンゴがあります。このリンゴは無農薬・無肥料・無堆肥の自然栽培という方法で栽培されたリンゴです。このリ...

JFS ジャパン・フォー・サステナビリティ

 



〜抜粋〜

農薬の被害と奇跡のリンゴ

なぜ木村さんはリンゴの自然栽培に取り組むことになったのでしょう?

木村さんがリンゴ栽培を始めたのは1970年代で、その頃は木村さんも農薬や化学肥料を大量に使用していました。当時は農薬は手散布で、手や顔などに農薬がかかると皮がはがれるほどの炎症をおこし、作業が終わると涙をこらえてお風呂場に駆け込んでいたそうです。農薬に苦しむうちに「農薬をやめたい」と思うようになりました。

そこで、まず農薬を減らす減農薬に取り組みました。すると収量は落ちましたが使用した農薬の量も減り、収支はプラスという成果が得られました。これならいけるかもと無農薬・無化学肥料栽培を開始、しかし減農薬と無農薬には天と地ほどの差があったのです。

無農薬に切り替えた途端、夏に葉が落ち枯れ木のような姿となり、春に花もつけなくなってしまいました。花がつかなければ、もちろん実もつけません。無収穫=無収入の苦労の中、自然栽培を模索し続け、リンゴの木が実をつけるまで10年あまりの歳月がかかりました。

リンゴは元々日本にある果実ではないので日本の高温多湿の気候に合わず、カビなどの病気にかかりやすいのです。日本で育てるために高度に品種改良を繰り返した日本のリンゴは大変虚弱な作物になってしまい、「リンゴは農薬なしではできない」というのが日本の農業の常識でした。その常識を覆した自然栽培のリンゴは、まさしく「奇跡のリンゴ」だったのです。


硝酸態窒素の害

木村さんは、自然栽培の安全性を見える形にしようと興味深い実験を行いました。自然栽培、慣行農法、JAS有機のお米をビンに入れて水を加え、暖かいところに2週間ほど置いておきます。自然栽培米は発酵し酢になっていきます。慣行農法米は腐って悪臭を放ちます。そして驚く事にJAS有機米の腐敗が最も早く悪臭を放つという結果となりました。

安全と思われているJAS有機米の腐敗が最もひどかったのはなぜでしょう?木村さんは未完熟の堆肥の使用が原因ではないかと言います。未完熟の堆肥を使用すると硝酸態窒素が作物に蓄積するといわれています。

木村さんは有機農法などで牛糞などを堆肥として使用する場合は、3~5年おいて完全に熟成させた完熟堆肥を使用することをすすめています。完熟したかどうかは、堆肥にハツカダイコンの種を播き、それが発芽して育つようなら堆肥として使用して良いと判断します。完熟堆肥を使用した畑で取れたお米や野菜で腐敗実験を行うと、自然栽培と同じ結果となるそうです。

植物が成長するには窒素成分を必要とするため、化学・有機を問わず、肥料中には窒素が含まれています。窒素は土壌で硝酸態窒素に変わり、植物に吸収されます。植物にとって有用な硝酸態窒素ですが、過剰な摂取は人間にとっては有害でメトヘモグロビン血症を発症させることもあり、乳児が死亡するという事故も起こっています。また大量の施肥による土壌や水、農作物への硝酸態窒素の汚染も問題視されるようになりました。

EUでは野菜に含まれる硝酸態窒素に関する安全基準があり、季節や野菜の種類にもよりますが、大体2500ppm以下としています。しかし日本には水道水に対する基準はありますが、野菜に対する規制はなく、2500ppmを超えるものもあります。一方、木村さんが指導している自然栽培の野菜は、ほとんどが500ppm以下で一桁のものもあるそうです。


自然に感謝する自然栽培の「心」

かつて農薬を止めたために枯れたように、弱ったリンゴの木一本一本に木村さんは「枯れないでください」と声をかけて歩きました。しかし道路脇の木たちには、近所の目を気にして声をかける事ができませんでした。不思議なことに声をかけなかった木たちは、結局、枯れてしまったのです。

木村さんは、すべての物には心があるので、実をくれた作物に「ありがとう」と感謝の声をかけてあげてくださいと言います。自然栽培は無農薬・無肥料、農の経験と知識、そして何より自然への感謝の「心」が大切です。