道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

水野忠邦と浜松藩

2020年07月10日 | 歴史探索
「天保の改革」で悪名高い水野越前守忠邦は、唐津藩主であった23歳の頃、藩内の反対を押し切って浜松藩への国替えを望み、幕閣要路への賄賂攻勢によって浜松藩主に成ったらしい。以後は順調に幕閣の要職を歴任し、願いどおり老中首座に昇り詰めている。忠邦は若くして肥前唐津藩の当主(当時19歳)という恵まれた地位に着いたが、幕閣の重職に就くことに殊の外執心したようだ。家臣・領民の反対や重臣の諫死までも無視し、浜松 . . . 本文を読む
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犀ヶ崖(さいががけ)

2020年05月29日 | 歴史探索
三方ヶ原台地を南北に貫く街道を北へ、浜松城から1キロほど行くと、街道の東側がほぼ30mの幅でスッパリ切れ落ちて断崖になっている地点が在る。その断崖から深さ10数mの谷が南東方向に台地をよぎり、谷の末端は城近くの低地に消えている。それは三方ヶ原台地にできた亀裂で、谷の源頭にあたるこの絶壁を、地元の人は「犀ヶ崖」と呼んでいた。谷の両岸は樹木に覆われ、昼でも薄暗い。城の北東を防御する天然の空堀の役目を果 . . . 本文を読む
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源範頼の別邸跡

2020年05月09日 | 歴史探索
街中に出ることと、集まって人と話をすることを封じられてしまったので、人文考察の種が減っている。こんな時には、町内の史跡にでも目を向けてみるしかない。浜松市の歴史案内地図に載る源範頼(1156〜1193年)の別邸跡に、初めて行ってみた。頼朝の3歳年下の異母弟の別荘跡は、何と自宅から1キロほどの近さに在った。「灯台下暗し」、当地に住んで45年にもなろうというのに迂闊だった。範頼は、異母弟の義経と比べる . . . 本文を読む
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浜松城と三方原合戦

2020年03月03日 | 歴史探索
今日は好天で暖かい。寒気がぶり返す前に歩いておこうと、街中まで買い物に出かけた。約8キロのウォーキング。春風に乗って、草の匂いと花の香りが鼻腔をくすぐる。なんといっても、紫外線の降り注ぐ屋外は素晴らしい。新型コロナウイルスの為に、深呼吸する習慣を忘れていた。植物に接するのは、何よりも心身をリフレッシュさせる効果が高い。道脇にヒメリュウキンカの花が輝いていた。上を向いて笑っているように見える。コロナ . . . 本文を読む
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滋賀県蒲生郡日野町

2019年12月03日 | 歴史探索
滋賀県蒲生郡日野町へ行った。これまで近江の歴史探訪を何十回となく累ねて来たが、日野町は公共交通の便が悪いため敬遠していて、今回が初めての訪問。日野町へはJR琵琶湖線近江八幡駅で電車を降り、近江鉄道バスに乗る。山の麓まで、見渡す限りの田圃の真っ只中を、バスはひた走る。古くは蒲生野と呼ばれた広大な平野の真中を走っているのだろうか?似たような田園風景の中で聞き覚えのないバス停名に、自分が今どの辺りにいる . . . 本文を読む
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