道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

衰えはインナーマッスルから

2020年09月15日 | 健康管理
足腰の衰えや腰痛・膝痛などが身近になってみると、筋肉の仕組みと働きに無関心ではいられなくなる。関節から痛みが発しているとばかり思っていたら、原因は筋肉の衰えだったという話をよく聞く。

シニア世代の健康の大部分は、筋肉に依拠していると言っても過言でないらしい。運動だけでなく血糖や血圧など、身体機能のあらゆる部分が筋肉と密に関係しているようだ。健康の大本とも言える筋肉が、加齢によって弱るから困る。

筋肉にはインナーマッスル(深層筋)とアウターマッスル(表層筋)とがあり、互いに呼応・連動して骨格を動かしている。インナーマッスルは力を出さないが、身体を動かすときに脳からの信号を最も早く受け取り反応するという。それに連動してパワーのあるアウターマッスルが駆動する。インナーマッスルの初動があって初めてアウターマッスルが力を発揮し、筋肉は完動すると知った。
私たちが身体を動かすとき、脳の指令信号を先ずインナーマッスル(初動筋)が受けて作動し、それに続いてアウターマッスル(駆動筋)が動く仕組みになっていることは、覚えておかねばならない。

インナーマッスルが衰えて弱ると、初動が不十分となり、連動するアウターマッスルも完動できない。その結果、筋肉を痛めたり怪我をすることになる。その状態が続けば、当然アウターマッスルも衰えてくる。歩行時の躓きは、インナーマッスルの機能低下のサインと理解してもいいだろう。
アウターマッスルばかり鍛えていても、老人の筋トレ効果は挙がらないらしい。

アウターマッスルの衰えに気づいた時には、それに先立って初動を受け持つインナーマッスルが衰えているはずだ。従って筋力の低下を防ぐには、インナーマッスルのトレーニングを怠るわけにはいかない。

若いうちは、アウターマッスルを鍛えれば、インナーマッスルもそれに付随して共に強化できていたのだろう。存在すら知らなかった。
老いて来ると、いくらアウターマッスルを鍛えても、インナーマッスルまでは効果が及ばない。あまり大きく動かないインナーマッスルの方が先に衰えるからである。
インナーマッスルが正常なら、アウターマッスルを健全に保つことはそう難しくはない。60過ぎのシニアは、日常的に、目に見えない筋肉、インナーマッスルを鍛える必要がありそうだ。



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