波をうっている伊勢大橋と塗装工事の養生
この異様な橋の光景は何でしょう。桑名市を流れる揖斐川、長良川に掛かる国道1号線の伊勢大橋です。昭和8年に竣工してから今年で約75年になります。私の父が二十歳前に作られたそうで父が最初にこの橋を渡った時「こんな大きい橋、何が通るのかと思った」と私に話してくれた事がありました。昭和初期にはリヤカーや大八車を牛が引いていた時代ですから大変な橋が架かった訳です。
茶色い部分は錆止めペンキが終ったところ
今回は三十数年振りの塗装工事だそうです。木曽三川には幾つかの橋が掛かりましたがそれでも国道1号線はまだまだ現役真っ最中で何時も渋滞です。交通量の多い中、車を止めずの大工事、何一つ落とせぬ為の足場養生は大変な仕事でしょう。
天井は板足場、横はネットのシート養生
走りながらの写真撮影も見事ですがこの足場も見事なものです。既に耐用年数が過ぎようとしているこの伊勢大橋、戦争の空襲を受けたそうですが被弾せず頑張ってきましたが橋脚は不動沈下を起し橋げたは波打っています、この橋のすぐ下(しも)に新しい橋が掛るそうですが今回の大不況で何時になることか判りません。車で渡るのは簡単ですが何事も裏方さんは命がけで大変なご苦労です。感謝、感謝
国土交通省の資料から
手前が1号線の伊勢大橋、其の左奥のゲイトがもめにもめた長良川河口堰です。穏やかそうに見えますが伊勢湾台風では桑名市長島町は壊滅的な水害でした。
災害は忘れた頃にやって来る。