友人の紹介で「人生生涯小僧のこころ」の本を読んだ。奈良県吉野の金峯山寺の荒行である千日回峰を成し遂げた塩沼亮潤氏の心の本です。
今日はその塩沼亮潤氏の講演が岐阜市であったので出掛けました。
大峯の千日回峰行は、吉野山の金峯山寺を午前零時に出発してに24㌔山奥に有る大峯山(1719m)まで登り、帰ってくる道のりです。往復48㌔のコースを約16時間かけて毎年五月三日から九月ごろの年間四か月、決められた日数を毎日歩く。いったん入行したら途中で止めることは許されず、どんな高熱てあろうと足の骨を折ろうと、どんな気象条件であろうと止める時は携帯している短刀で腹を切るか、腰に巻いている死出紐で首をくくるか、命懸けの行です。この行を成した人は金峯山寺1300年の歴史の中で二人目に今回満行された。
講演内容は大変素晴らしくアッと云う間に時間が過ぎた。仏教の真髄は「自利利他円満」の心、つまり相手に利益を与える事に依って自分も幸せになるという教えです。今の時代は自分の利益を優先し他人の利益は考えないのが一般的ですので随分仏さんから離れてしまった。
今、絶好調の脳科学者、茂木健一郎氏と塩沼亮潤氏の対談パンフレットも頂いた。これも随分内容の深い対談です。
講演会場は撮影禁止のため講演者は写せず
こんな荒行を成し遂げた塩沼亮潤氏いわく。荒行よりも良い事を毎日続ける、何年も続ける、死ぬまで続ける事が大事とのことでした。これも簡単そうでなかなか出来ない行です。人生死ぬまで修行だそうです、ゆっくりする時は浄土への旅立ちでしょうかね。
「人生生涯小僧のこころ」の本は致知出版
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