我が家から直線で300mほどの所に「日本武尊尾津前御遺跡」(ヤマトタケルノミコトオツマエオンイセキ)が有ります。(三重県指定文化財)
通称「草薙神社」と云って草薙家の一族10数件で維持管理されているのです。
写真では小さな森の様に見えますが以前は後ろの方まで山が続いていて山の清水でワサビが栽培されていたのですが開発が進み神社の境内だけが取り残されてこんな姿になってしまった。
日本武尊は景行天皇の子で天皇の命令により関東の豪族を平定する為にこの地に立ち寄った。尾津と云うから昔はここまで海があり、小さな港が有ったのでしょう、現在は海抜20m程度の所です。
日本武尊がこの地に立ち寄った時、大事な太刀を忘れて行かれた。しかし関東討伐が終わり帰る途中に再びこの地に立ち寄ると太刀は松の木に掛けてあった。
太刀が掛けてあったと云う松の古木
尊は大変喜ばれ「もしもこの一本松が人であったならば、太刀を守った褒美として、衣服と太刀を与えるであろう」 (日本書紀) ここの地名が御衣野(みぞの)と云うのも日本書紀のこの逸話から付いたのでしょうか。
歴史や史跡に興味のある方がここを訪れるのも珍しく有りません。これだけの神社をわずか10数件の草薙家で守護して行くことは大変な事です。