保護司とは保護司法により、法務大臣が委嘱した保護観察などを行う非常勤の国家公務員です。しかし非常勤の国家公務員ですが報酬は交通費程度、ボランティアなのが実態です。
保護司にも定年が有りまして75歳になると再任は無く退任に成ります。今日は三重県の退任保護司さんの感謝状伝達式の為、津の観察所に出向きました。
津の観察所長より法務大臣の感謝状が伝達されます。保護司とて永い方は44年間も頑張っていただきました、本当にご苦労さんでした。短い方でも20年近く頑張っていただきました。
三重県保護司会会長より記念品の贈呈です。
それでは保護司ってどの様な事をしているのか、簡単に説明しましょう。
少年が窃盗や暴行などの罪を犯して保護観察処分になったり、少年院等を仮出所した人が立ち直り社会復帰出来るようにお世話をする。
又成年の方が罪を犯し刑務所等を仮釈放された、又執行猶予に成った方の社会復帰に向けての更生をお世話する仕事です。又その様な方が出所する場合本当に受け入れてくれる家族や知人を実際に訪問して調査する、などなどです。
法務大臣の感謝状
罪を犯す少年たちの殆どは家庭崩壊の家族です。夫婦喧嘩が絶えない、DV、夫婦の離婚、そして再婚によって本当の親に育ててもらえない愛情不足と孤独な人生がその少年たちを追い詰め犯罪に追いやる。そして一定の期間少年院等で更生に頑張って出所しても今度は暖かく受け入れてくれる、帰る所が無。加害者で有る青年たちは恵まれない家庭の被害者と云っても過言ではありません。
保護司さんは人生の裏街道の涙涙のドラマを何方も体験しています。
そして近年は保護司に成って頂ける方が本当に少なく四苦八苦しているのが現状です。