中学校の恩師が「何事も本物を見よ」と昔、云われた、映画はDVDになり、音楽はCDになり、絵画は写真になり、すべてイミティーションが手っ取り早い時代だ。だから己の感性もイミティーションで本物の良さが判らない様になっている。
と云う事で今日は名古屋ボストン美術館にポール・ゴーギヤ展を見によ行く。平日にも関わらず美術館には多くの人がゴーギャンの名画に酔いしれていました。
ゴーギャンは1848~1903。パリで生まれ最後はタヒチで亡くなりました。しかし彼の絵画は生存中は余り売れず貧困と病気、そして妻との別れ、愛する娘は若くして亡くなりゴーギャンの一生は決して恵まれ生涯ではなかった様です。
彼の最後の傑作は「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」でした。この言葉は非常に宗教的な表現で彼がいかに人生に悩み苦しんだかが現わされています。ゴーギャンはこの絵が最後でこれ以上の絵は描けないと言っていたそうです。中央の人物は旧約聖書の最後の楽園のアダブか、人々の表情はバラバラの様ですが意味深い様子です。
美術鑑賞の後は世界的に有名にスターバックスでコーヒとケーキで少し疲れを癒す、それにしても若いお客で店内は満席状態です、なぜこんなに若い人に受けるのでしょうか。
その秘訣の一つがこの写真に有るそうです。盗み撮りをしましたが柱の陰の彼女、何か一生懸命勉強、仕事、彼女だけでなく他の客もテーブルに本やメモを置いて何かしています。店員さんは彼女たちの姿を気にする事もなく平然としています。つまり何時間も席を占領しても気楽におれる雰囲気が良いとの事です。コーヒもケーキもお値打ちでした。
田舎育ちの天狗さんも時々都会の空気を吸わないと若々しさが失われるものです、今日は少し若返ったかな、感謝、感謝の美術鑑賞でした。
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