何時もお世話に成っている湯ノ山の「春夏秋冬」さんへお邪魔して陶芸の秘伝を見せてもらう。
気前の良いご主人さんは早速粘土を取り出し、ロクロを使わずに指先で何かを作りだした。 有る程度形が出来ると丸い回転台の上に器を乗せて形を整えて完成、意外と早く作れるものだと関心していると ご主人は糸の様な物で器を真っ二つ、アッ、もったいないと思う暇も無くご主人は器の断面を見せてくれた、ロクロの様に粘土を回転させず指先で器用に粘土を練りながらバランスよく器は出来ていた、アッパレアッパレ。指先で軽く押し付ける様に作品を造っているようですけれど結構力が要る様で以前主人は腱鞘炎になり手首を手術したとの事です、何事も犠牲が伴うものですね。 指だけで練りあげて造った急須、指で押した波紋がご主人得意の図柄、味わい深い作品です。 何から何まで自分の手作り、この炉も総て自前との事、陶芸家は器用なのかな。この炉で湯飲みなら120個程度焼く事が出来るそうです。陶芸家にとって炉は作品の生命線、火の神さんに気に入られないと総て駄作になってしまうのではとよからぬ心配をする。 店の中は出来上がった作品がズラリと並んでいます。ロクロで造った作品も味わい深い物ですが指で練り上げた物は同じ物が二つと無く、どれを取ってもオンリーワン、総ての作品にご主人の指紋入りが面白い。 陶器の器に奥さんの山野草のミニ盆栽、夫婦合作の愛情作品は湯ノ山に来られる人の癒しのお土産としてお客さんの人気も高い様です。私が長居をしている内にも何人かお客がみえました、商売の邪魔をしてはと思いご無礼を詫びて帰る。四日市からこの地に来て約7年、しっかりと地元に根付いて後は春夏秋冬に花の咲く時期を待つだけでしょう。 「春夏秋冬」さんのホームページを一度ご覧下さい、湯ノ山の情報も満載されています。
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