今日は三重県菰野町に有るParamita museum に出かけ棟方志功の版画(板画)を鑑賞する。
このパラミタ美術館はジャスコを運営するイオングループの創設者が設立した「(財)岡田文化財団」が運営しています。Paramita・パラミタは梵語の「はらみた・波羅蜜多」の意味です。つまり迷いの世界から悟りの世界に行く仏の教えが展示されています。ですからこの美術館には池田満寿夫の「般若心経シリーズ」が常設されています、
今回の棟方志功の展示テーマは「歌と仏の世界」です。
「二菩薩釈迦十大弟子板画柵より普賢菩薩の柵」、少し色っぽい普賢菩薩さんです。
棟方志功は吉井勇(大正 昭和の歌人 )、谷崎潤一郎(大正 昭和の文豪)、大原寿恵子(明治 大正の歌人 ・大原美術館創設の孫三郎夫人) 等の歌や詩を板画にしました。棟方は誰をも師匠とせず独自の技法で苦難を重ね、歌と板画で仏の世界に悟りを求め入っていきました。
天狗の板画も有りました、 吉井 勇の歌です、「寂しければ 酒(さか)ほがいせむ こよいかな 彦山天狗あらわれて来よ」 凡人の私にはよく判りませんが寂しい時は酒でも飲もう、と云う事でしょうかね、 大いに賛成。 しかし人生に迷った時、仏の世界に悟りを求めるのか、酒を求めるのか、女性を求めるのか、大いに迷うところですね。
先日のゴーギャンにしろ、棟方志功にしろ、誰しも人生の悟りを求め、さ迷う姿が作品になった、私共の人生の作品は何なのでしょうか、何の作品が残せれるのでしょうか。
詳しくは Paramita museum http://www.paramitamuseum.com で見て下さい。