天使の梯子の彼方へ

ママのひとり言
  天使の梯子の彼方のまいこへ。。

プロセス

2011-05-11 15:22:15 | Weblog
震災で 亡くなった方々。
身元がわかり順をのっとって葬送された方と、火葬も出来ず、止むをえず、土葬された方、、
今も、、掘り起こして、遠く離れた自治体に送り火葬をされる方が続出と・・
なぜ、火葬にこだわるのか・・という内容の新聞記事を読みました。
数十年前までは土葬が当り前で
戦後行政が各地に火葬場を作った事から火葬が全国に広まったそうだ。

『火葬も土葬もあくまで遺体の処理方法で、
土葬にしたからと言って遺族は自分を責める必要もない。問題は死者をどう弔うのかにある』
だが、遺族には簡単に割り切れないのであろう。

最近は家族葬も増えてきたが、今回のように突然の大災害で悲劇的な死、
家族は通夜、葬儀、告別式、火葬といった
通常のプロセスをちゃんと踏んであげたいと思うのであろう。

遺族の中には、震災の混乱の中、
自分たちの手でちゃんと弔えたという意識が持てない人がいるのだろ。

問題は、土葬という是非ではなく、
納得の行くかたちで葬送、弔う事が出来たか・・という遺族感情なのだろうと。





思い起こしてみれば、、
プロセスを踏んで葬送することで『死』というものを仕方なしにでも認めていた。
突然最愛の娘を亡くして、嘆き悲しむ中でも、
娘をちゃんと送ってやらなければ・・という思いは大きかった。


何でもない事にもこだわった。
写真も写真フレームも、棺も、骨壷も、ありきたりに用意されたものを返品し、
納得のいくものを探してもらった。
身内はとにかく私たちの思いを叶えようとあちらこちらへと走りまわった。


棺の中に入れるお花にもこだわった。
身内は、、夜遅くに遠くの花屋さんを回って、たくさんのたくさんの可愛いお花を用意してくれた。


今思い返してみると、、
とにかく、まいこの一番近くにと座らせてくれてたから、私は主人より上座に座り、
お通夜のお悔やみを受けていた。
(今冷静に考えると冷や汗、、、)


身内の中でも思いがぶつかって、、それでも、、、
『あの二人(私たち夫婦)が納得するようにさせてやるしかないのだから、、』と
説得してくれる声も耳に届いていた。


たとえ、納得の行く葬送が出来たとて、大切な人の死は簡単に受け入れられる事はないけれど、、
順を踏む事はやはり必要なのだろう。
出来る限りの思いを込めて送れれば、少しは気持ちもおさまるのかもしれない。
(いや、、、おさまる事はないか、、、)

そして何より・・・
土葬されて、大切な人の肉体すべてが埋められてしまうのと、
遺骨という形ででも、この手で触れられるものが残るのとでは
大きな違いがあるかも知れない。

私は随分長い間、娘の骨壷を抱きしめていた。
今でも、、骨壷を撫でる事がある。
少しの遺骨を埋葬したリングをいつも身につけて、
時々頬寄せる。
それもこれも遺骨があって出来る事。

納得は出来なくても、
忌明けに、1周忌に、あるいは3回忌にはとそれぞれの家庭の事情、しきたりに従い
納骨をしなければならないのだろうが、
初めから・・土葬されてしまう事を思えば、
自分自身に言い聞かせたり、納得させたりの時間が与えられるわけで、、

何にでも、、プロセスは必要なのだと思いますね。


被災地の、大切な方を亡くした方々にはいろんな葛藤がありますね。
亡くなった方のご冥福を改めて祈ります。










家庭訪問

2011-05-02 15:08:24 | Weblog
今日は次男クンの家庭訪問でした。

若い可愛い女の先生・・・
まいこが元気でいたならば、、
こんな先生になろうと努力していただろうか・・と思いながら
話をさせていただきました。


以前から、姉を亡くしている事をご存じだったそうで、
(小学校と中学校は隣り合わせ・・)
だから・・・
いろんな面で心をかけてくださっているようでした。

とても真面目で、周りに惑わされない強さを持っていて、
自分の信念がぶれない。

でも、頑張りすぎているような気がして心配ですと言われました。

次男クンは長男クンと違って(苦笑)やんちゃも言わないし、
わがままも言わないし、
自分の思いを口にする事もめったにないし、

ある意味、大人・・・

たまに・・口うるさい母に反抗したりするのが
逆に嬉しかったりする。

そんな子供で、、

何かを欲しいとか、どこかに行きたいとか、何かをしたいとか、
めったに言う事はない。

だから余計に心配な私たちだけど、

先生が、

『我慢してるんじゃなくて、欲がないのかもしれませんね、
それに、ご両親の愛情をちゃんと感じていて満たされているのかもしれませんね。』と

それならば・・いいのだけれど。。。

たくさんのお褒めの言葉を頂いた。
子供の事をよく観察されていると感心。
まぁ、クラス8人だからね(苦笑)

お勉強は・・・・・

これから頑張りましょう(苦笑)



何より嬉しかったのは、
『彼はクラスの要です。
彼がいなかったら、あのクラスは成りたちません。
それくらい大切な存在です。
回りをよく見ていてクラスの空気を感じ取り、
気がついて、
そして何よりいてくれるだけで癒されます。』と。

その言葉でお勉強が出来ないことなんて吹っ飛びました。

あの子は・・・
家でも家族の要なのかも知れない。
いや、そうなのだろう。


道徳などの命を扱ったものにはそれとなく気を配りますので、、と
言って下さいました。

そして中学校は担任だけでなく、前教員でサポートしていますので
安心してくださいと。

昨年の、担任が姉を亡くしている事さえご存じなかった事を思うと、
とても安心感があります。