天使の梯子の彼方へ

ママのひとり言
  天使の梯子の彼方のまいこへ。。

怒涛の10年が過ぎ、、

2017-03-04 21:31:59 | Weblog
次男が無事高校を卒業した。

当たり前に、家族で朝ご飯を食べ、行ってらっしゃいと送り出したまいこが
物言わぬ姿で帰宅して10年と2ヶ月余。
壊れた心、形を変えた家族、
どうやって息をしたらいいのかもわからなかったあの頃、、

この子がいなかったら、、まいこのところにいけたのに、、、と。
この子がいるから、、生きるという選択肢しかないのだ、、と。
生きてるのか死んでるのかもわからない状態でも、
次男を起こし、ご飯を食べさせ、学校へ送り出し、
帰宅を迎え、ご飯を食べさせ、、、
ただただ必死だった。
長男は高校生だったけど、、
壊れてしまった母親や、形を変えた家庭から逃げだし友人のお宅に入り浸っていた。

あの頃、、大きな目標が持てなくて、
次の授業参観まで頑張ろう、運動会のお弁当だけは私が作ってやらなければ、、
文化祭、ちゃんと見に行ってやらなければ、、
そんな風に目の前の行事に焦点を当てて、それまで頑張ろうと
小さな小さな目標を自分に課して踏ん張ってきた。
それがやっとやっとだった。

いつしか少しだけ頑張れるようになって
次男が一人前になるまで頑張ろう、、それが夫婦の目標になった。
次男が高校を卒業して、進学なり就職をして、
いつか大切な人と出会い家庭を持つまで、
それまでは頑張ろうが生きる目標になった。

次男は、、ブログに書いたこともあるかと思うが
なぜだか、、どうしても赤ちゃんが欲しくて欲しくて
長男とは8歳も離れて身ごもった。
今思っても、、なぜあれほどまでに子供が欲しかったのだろうと思うが、、、

まいこがいなくなってから夫が言った。
次男はもしかしてまいこがいなくなっても
自分たちが生きていくために生まれてきてくれたのかもしれないと。
そうなのかもしれない、本当に。

まぎれもなく、次男がいてくれたから必死で生きてきた。
長女や長男は私達がいなくても
何とか生きていける年になっていたから余計にそう思ったのかもしれないが、、

とにかくあの日から、、
次男が独り立ちするまでとそれだけを思って生きてきた。

やっと高校卒業。
免許も取った。
送り迎えも必要なくなった。
自分の自由に友達のところにも行けるようになった。
はやくこの日が来るのをただただ待っていたが、
卒業式からたった4日経っただけだが
夫婦だけの時間だけが増えていく。
私がひたすら待ち望んだのがこれなのか、、といささか不本意だが
これが現実だ。

あの日、、小学2年だった次男。
長男は私達親から逃げ出すことも出来たが、
次男は逃げ出すことも出来ず、ずっとずっと私たちのそばにいた。
さぞかし、、きつかった事だろう。
ごめんね、本当に弱いお母さんでごめんね、、、

次男と時間が助けてくれた。
息子が専門学校を卒業して就職して、いつか大切な人に出会い、
家庭を持つまで頑張れそうだよ、、
(見届けたらいつ命が終わってもいいと思ってるけど、、)

まいこが車の事故で亡くなったから、、
次男が車を運転して出かけると心配で心配でたまらないけど、
それでも、もっともっと世界を広げて楽しんでくれると嬉しいな、、


本当にありがとう、次男くん。
おかあさん、もう少し頑張るよ。