いない現実

新しい生活を始めて１ヶ月余が過ぎた。

主人がこだわって建てた新居はコンパクトでシンプルで
もちろん使い勝手も工夫されていて快適。
家の完成とともに長男夫婦も同居を始め賑やかになった。

家の中に女の子がいるのはいい。
可愛らしい声が聞こえ、楽しげな笑い声が家の中に響く。
綺麗な色の洗濯物を干すとき微笑ましくなる。
もっとも若干の切なさが伴うが、、

若い女の子が好むものに目が行くようになった。
長い間目を背けていた者たちに目が行くようになった。
おしゃれなスイーツ、可愛いお菓子、
香りのいい洗剤、入浴剤　ｅｔｃ・・・
こういうものを喜んでくれるだろうかと買い物する楽しみも見つけた。


作ったお料理においしい～反応してくれる。
こんな時はこうするといいよ～のアドバイスに感謝してくれる。

男の子では味わえない日々の諸々。
生活に潤いを与えてくれるね。


でも、ふと思う。

家族が増えたとて足りないものは足りないのだと。
穏やかな生活があっても、、
普通に生活ができるようになってもまいこがいないのは現実で、

どこまでいっても、、現実は現実なのだ。


写真のまいこじゃなく、、
まいこの顔が見たい。