天使の梯子の彼方へ

ママのひとり言
  天使の梯子の彼方のまいこへ。。

祇園の事故・・・

2012-04-15 23:43:18 | Weblog
祇園の事故でたくさんの方が犠牲になった。
いつ何時何が起きるらわからない。


あの祇園の事故の翌日、
本当なら長女と京都へ行くはずだった。
でも、
義父が入院した時点で
のんきに遊んでいる場合じゃないと泣く泣くキャンセルした。


それでも・・
私はあきらめがつかなくて、、、

会社のアルバイトくんが辞めてから、
土曜日も出勤し、
毎月の漢方外来の診察日と事故遺族の会の日以外
いや、必要な休み以外
休みも取らず、
頑張って出勤もしてきたし、

いや、今の時期にこんなにまともに出勤していたら、
扶養の範囲で働く私は最終2ヶ月くらい休まなくてはならないやんと
違う心配もしながら、

それでも人手が足りないのだから仕方がないと割り切って出勤し、、、
だから、今回のお休みは大きな顔をしてもらうつもりだった。


でも義父の想定外の入院手術にあきらめるしか選択肢はなかった。

ただ・・・

桜の花を見ると泣けてくる私が、
やっと綺麗な桜が見たいなと思えるようになった。
でも、、麻衣子と見た桜じゃなく
全く違う場所で桜が見たかった。

だけど、パパは日曜日しか休みはなく、
その日曜日にもお付き合いや雑事に追われ、
季節ものの桜を一緒に見に行くことはどうかんがえてても不可能で、

京都に行きたい。
電車でなら一人でも行けると思い立った。
長女に話したら、一緒に行こうと言う。
初めての母娘旅。

私はこの日を楽しみに頑張った(つもり・・)
4月に入ってから2人でコースを決め、
毎日桜情報を眺め楽しみにしてた。
長女のお姑さんはせっかくお母さんと出掛けるんだから子供たちに事は見てあげるから
ゆっくり行ってらっしゃいと言ってくださった。

予定していた日は天気も心配なく
桜も満開状態。
だけど、行けない。

私は何日間を不機嫌に過ごした。
あきらめが悪いなぁ、時期をずらして計画立て直そうよと長女に諭された。

そして・・
あの日の夕方、長女からメールが入った。
『京都中止にしておいて正解だったね・・』
夕方まで仕事をしてた私は事故のニュースを知らなかった。

私たちの予定は、
知恩院、円山公園、八坂神社、祇園、高台寺、清水寺・・・

『祇園で大きな事故があった。
多分明日も報道関係者やカメラがたくさんいるやろ・・
行ってたらお母さん体調崩して帰ってくる羽目になったわ、、、』と。

ニュースを見て、、
こんな状況ではどの道行くことは無理だったな、、とやっとあきらめがついた。


だけど、

話を知ったパパが、
どこで何が起こるか分からないから、本当はこの京都行きも反対したかったんだ、
でも、あなたにも息抜きや気分転換が必要と自分に言い聞かせてOKをしぶしぶ出したんだよ、
自分が一緒の時はいい。
でも自分抜きであなたと娘、あるいは息子たちと出掛けることが
俺は本当に怖いんだよ。
今までだって娘とあなたが2人で出掛けるたび、帰ってくるまで心配で堪らんかった。
たとえ電車で出掛けてもなにが起こるか分からない恐怖でいっぱいだったんだ、、、と。

俺は、一番楽しい時期を過ごしてる長男の行動にも本当は駄目出しをしたい。
でもそれだけは自分の中で必死に我慢してる。

もう、家族を失う恐怖を味わいたくないんだ。
あなたが気晴らしや期分転換をどれだけ必要としているかわかってて言う。
俺が一緒の行動以外しないで欲しい、、、と。

私は以前の私とは違う。
もう友達とショッピングを楽しむことも、ランチを楽しむこともない。
お稽古ごとに通う気力もない。

仕事が終わると帰り道にあるスーパーに寄るだけがやっと。
以前のように、知った人に逢いたくなくて遠くのスーパーに出かける気力さえ失った。
せいぜい、会社の近くの銀行、直売所、ホームセンター、行きつけの花屋さん、そして病院。
唯一の遠出が月に1度の事故遺族の会。
それだけが今の私の行動範囲だ。
長女の家に行くことも、プールに行くことも友人の家に行くこともなくなった。
年に何度か長女とパッチワークの展示会を見に名古屋や岐阜に行くくらい。

今日はどこにお出かけですか?がパパの出勤時の質問だった頃が嘘のようだ。

自分だけ、自分と子供だけの行動は極力やめてほしい・・・と
じゃぁ、あなたがそういう時間を作ってくれるの?
そう口から出かかったけど、ぐっと言葉を飲み込んだ。

パパにそんな時間的余裕があるわけがない事を一番知ってるのは誰でもない私だ。

それでも、つい長男相手に愚痴った。

心配症やでね、お父さんは、、
お父さんの気持ちはわからんことないし、
お母さんの気持ちもわからんことないけど、
でも、おかあさんの事をそれだけ大事に思ってる事だけはわかってやりや・・・


私はわからん。
大切にされてるのか、束縛されてるのか、、、、

あの祇園の事故は全く違う意味で私たち夫婦の上にのしかかった気がする。

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苦しかったなぁ・・

2012-04-09 21:46:09 | Weblog
今年は周りに大学受験の子供さんを持った友人が多くて、、

聞きたくもないのに、
どこの大学を受けるだの、受験がいつだの、
どこに合格しただの、いつ入学式だの、
フレッシャーズスーツだ、いつ入学式だ・・・・

聞きたくもないのに、話が入って来て、

何人の友人と一線を引いただろう。
多分・・この先も大学生活の話をリアルに聞くことはしたくない。
ただ・・相手はそんなこと気がついてはいないよね。

3月あたりから自分を見失って、少し遠ざかったいた薬にもかなりお世話になった。
友人がチケットを手に入れてくれて楽しみにしていた江原さんの講演会に行く気力も失くしたし、
友人とのランチもお喋りも全部キャンセルした。

先日のカウンセリングの日。
先生が心に溜めている事吐き出して御覧なさいって・・

こうしてブログには何度も何度も吐き出したけど
言葉にして吐き出したのは初めてだな・・
先生は辛かったね。
思いはみんなそれぞれだから、そういう自分を責める必要なんて全くないんだよと
言ってくれた。
いいのいいの、自分が行きたいと思うところにだけ行きなさい。
自分が逢いたいと思う人とだけ逢いなさいって。

自分を守る事って凄く必要な事なんだよと・・・


同じ話をパパにしてみた。
パパの思いは違った。

なぜ・・あなたには麻衣子との入学にまつわる思い出はたくさんあるでしょう。
その思い出を大切にすればいいじゃない。
その時々のまいこを思い出してやればいいじゃないか・・

俺は、悲しいかな、まいこの入学式の思い出はないんだよ。
あなたはたくさんの思い出があるだけ幸せなんじゃないの・・・と。

そうだけど、、そうだけど、

ただ・・・まいこがいない事が我慢できないんだよ。
なぜ・・まいこの今がないのかと思ってしまうんだよ・・・


カウンセリングの後に漢方外来の受診だった。

先生は私の手のひらを見て・・
『あれ・・・初めてここに来た時の状態に逆戻りしてるな・・・』
『ちょっときつそうだね、、辛い事あったかな、心が疲れてるかな・・・』

そうだな・・
初めて受診した時は命日前の気持ちがどん底だった時。
そして、その命日前の次に苦しい時が私にとっては春・・だものね。

あの先生は凄い。

手のひらと舌と脈だけで体調のすべてを言い当てる。
また胸がつかえてるでしょう。
脈が恐ろしく弱いよ。
ゆっくりしてパワーを養わなきゃ。
今回はいつももの身体をリラックスさせて胸のつかえをとる漢方に加えて
心を安定させる漢方薬を処方してくださった。

少しずつ自分を取り戻しつつあるかな・・

大学の入学式のニュースも一通り済んだ。
今年は少し遅い桜がそろそろ咲きそうかな・・

桜が散ったら、
自分を取り戻せるかな。

今日はお孫ちゃんの入学式だった。
本当なら大喜びでおばあちゃんもはしゃいだことだろう。
悲しいかな、そこまでまだ無邪気になれない私がいる。

まいこが怒っているだろう。
お母さん、いい加減にしなさいよと。

なんか・・今年の春は特別苦しかったような気がするな。
多分我が家の子供たちに特別な事もない春だったからだろうな・・・


早く、本来の私に戻りたい・


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