こんにちは。
週末、土曜日の今日はまだお天気です。
明日からは台風の影響で雨の予報が続いています。
なので今日は障子はりを終わらせました。
フィニッシュした障子はこちらの4枚。
紙も真新しく部屋の中が明るくなりましたよ。
見てください。
こちらは貼り替える前のボロ障子です。
子ネコちゃんが虫を追いかけてこんなんなりました。
遠慮なんか知りませんからね。
やれやれ。
とはいえ、
障子はりは毎年の行事なので慣れたと云えば慣れています。
最初は大変でしたよ。
何が大変って古い障子紙を剥がすのが大変でした。
糊が固まって紙も長年の間にすっかり障子の桟に沁み込んでいる。
タワシでこすって落とすのだけど古ければ古い程大変。
でも毎年行っているとすごく簡単なんです。
先ずは敷居から桟を外し外で洗います。
平らな場所に寝かし全体に水をかけて紙を剥がす準備をしますが、
この時に去年の糊の加減によって仕事のはかどり方が違って来るのです。
20年以上の障子はりの経験者として学んだ事は、
障子はりに置いて一番大事なのは糊の水加減だと云う事。
障子の桟に刷毛で糊を塗りその上に紙を乗せたらもうやり直しはききません。
紙は巻き紙。
巻き紙の端を桟の左端に押さえつけて一気に巻きを広げていきます。
一度紙がタッチすると水糊なので直ぐに紙に吸い込まれてしまうため、
やり直そうと思ったら紙を全部外してもう一度糊をつけ直さなければならないのです。
スゴくめんどくさい仕事ですよ、実際。
これは絶対に避けたい所なんです。
だから一番気合いが入るのはこの時かな。
紙もどう云うわけか障子ギリギリのサイズなものだから、
巻き紙を広げきって桟の右側まで来ると紙が斜めなになっちゃって下に隙き間が出来たりするからね。
余裕を持ってもっと長くして欲しいところですが、それでは日本の障子の美意識に反しちゃうんだよな。
変に余分がないから美しいのよね。
それと糊は硬過ぎても薄過ぎても駄目。
糊の水加減がとっても大事なんですよ。
水加減が良ければ翌年の障子洗いも楽になるしね。
写真のように水をかけるだけでスーッと紙が剥がれます。
硬過ぎると上手くいかず、切れちゃった小さな紙を剥がさなきゃならなかったり、
タワシでこする回数が増えたり、とにかく厄介な事が多いですわ。
桟洗いも糊を落とすのが楽だからあまり力も要らないし。
糊の加減が仕事の多くに影響を与えるのです。
じゃ、その加減はどうやって見極めるかと云えばやっぱり経験ですかね。
障子紙も一度失敗した紙は使えないんです。
だからもったいなくて失敗出来ないのよ。
秋の日に障子紙を貼り替えるのは私にとっての年中行事。
だから面倒とも思わないです。
だって紙を貼り替えるだけで部屋が明るくなるし、
桟までタワシでこすられるせいか何か気分が一新するのです。
これって日本の文化ですよね。
いつもなら今月の終わりから始める障子の張り替えだけど、
今年はネコのイタズラのせいで一足早く始まりました。
これから順番に家中の障子を貼り替えようかな。
この仕事実は結構好きなんです。
秋の日に 障子張り替え ご満悦
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