白光は遍照金剛

おはようございます。

　　　　

今日も晴れ。

暑過ぎる午後でした。

冬なのに・・・・・・

本当に過ごしやすい春の陽気が続いていますわ。



週末から寒くなる・・・・

なんて予報も今の所はずれています。

風も無くとても穏やかな日だったので今日は家人と一緒に

お山で日没の瞑想をいたしました。


日没少し前には昨日皆さんにご紹介した

達磨易筋経の中に有る腕を 使う功法を二十分ほどやりました。

とてもスッキリしています。

そのあと、沈む夕日がまぶしくてまぶたを閉じて太陽に向き合いました。

まぶたを閉じても強烈な光りが見えました。

それは陰の無い光り。

白光でした。

白光は分け隔てなく

すべてのものを指し示すので

遍く照らす

遍照金剛と同ずるものです。

まぶたを閉じたまま光を見ていると


不思議な事に

山の向こうに陽が沈んでもそう寒くないのです。
　
冬の一番冷え込む季節なのにね。


本当の春にだってこんなに穏やかな日はめったに無いでしょう。


そよりとそよぐ細枝も無くまるで夕凪の海の様に静かな黄昏時。


刻々と空模様だけが変化していきます。

そのとき、

有る気づきが起こりました。


朝日を拝み、

夕日を拝む暮らしが出来る環境って

案外珍しいのかもしれませんな。


よい暮らしをしているでしょう？

良いとは思っていましたが、その貴重さに意識を剥けた事が無かったのです。


自分の持っているものの価値が判らないと勿体ないわいねぇ。



以前に、

ブラジルのヒオブランコに住んでいる友人がこう云ったのを聞きました。

「家も家具も持ち物はあまり無いけど、見ろよこの夕焼けを・・・」と

指差す彼の見上げる空は

日本に暮らす私たちが見た事も無い広大な空でした。

無数の雲が流れ、

それが皆

沈んだ夕日の残照で

真っ赤に染まっているのです。

様々なピンク色の雲が浮かんだ大きな空に

まるで抱きかかえられるかの様な気分になるのでした。

「この空が有るからさ、

一日の終わりにこの美しい光景に身を任せる事が出来れば、

それだけで幸せさ」ってね。

彼は自分の持っている物の価値を知っている男。

それに感謝する心を持つ男。

ブラジルの男です。

ふふ、でもさ、

この台詞は日本人には似合わない気がする。

日本人はこう云う事を口に出さないのが美徳かしら？

ま、日本人も人によりけりですがね。

私の知っている男の中でこの台詞を口にしそうなのは見当たりません。



私たちはこうして穏やかに暮らし、

朝日を愛で夕日を愛でるのが日々の営みです。

時にはケンカもするけれど・・・・・😝

だけど世の中には、

それが適わぬ人も居ますよね。

これからはその人達の分も太陽に感謝の気持ちを捧げます。



それだけしか出来なくて申し訳有りません。





































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