海と山と

釣りと近場の山歩きを趣味とするリタイヤおじーのひとりごと

寝小便

2025-01-12 19:36:30 | 昔の思い出
私は6歳頃(昭和25年頃)まで四国の愛媛で過ごした。父が戦争で死に母が
女で一つで二人の姉と私を育てていたが母は栄養不足で病に倒れ寝たきりに
なった。それを期に四国の母の姉宅にお世話に成ることに。
私は納戸のような板の間で寝かされたがほぼ毎日寝小便。「もう5歳にも
成るのに」と毎日叱られただろう。母は寝小便の治療として「お灸」を選んだ。
今のような火傷をしないお灸ではなく百草を山盛りにしててっぺんに火をつけ
熱くなるのをじっと我慢するタイプ。
当然やけどをする。その痕跡が今でも背中に数か所薄っすらと残っている。
肝心の寝小便は治らず。ある日納戸の大掃除があり箪笥も動かした。
箪笥の裏からミカンの皮が大量に出てきた。もちろん納戸に収穫し仮置き
してあるミカンを寝る前に盗み食いしたのは私だ。食べ物も少なかった時代
育ち盛りの私の唯一の楽しみだったのだろう。
その日は母も寝床から起きて私を思いっきりしかり松の木に縛り付けられ
た記憶が有る。母の記憶はそれだけしか残っていない。
その日から寝小便は治った.
それからしばらくして母は他界した

初めて見る綿の木 ウォーキング中の盗撮(他家の庭、塀越しに撮影)

コメント
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