文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

妻の実家から届いた30kgの玄米

2015-04-09 04:45:58 | 東京の街角からモニタリングでわかること

 妻の親戚から30k詰の玄米が届いた。食べられたら食べてねというコメント。
たしかにこの玄米は、青い米、真っ白な米などなどフルカラー。これでは等外米だと感じた。でも巨大な紙袋でもあり、また新米ということ、そして玄米は健康に良いと聞かされてきたこともあり。
 早速インターネットで検索し、秋葉原の電気店で推奨された家庭用精米機を購入した。12,000円台と思ったより安く、使ってみたが恐ろしいほどの騒音を3分間我慢した結果、全く問題のない白米。そして格別においしい。斑点数による等級格差など感じない。ある面流通業者を利するだけの価値しかないかもし\れない。
 過去には、斑点数による等級分けは大きな意味があったと思う。しかし現在はネオニコチノイド系農薬の普遍的な使用化など百害あって一利なしと思う。

荒尾 稔さんの写真
荒尾 稔さんの写真
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埼玉県川口市見沼田んぼ柴川第一調整池 ⑵

2015-04-09 04:39:27 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成

 柴川第一調整池(2)
 一回りする途中では10人ほどのカメラマンの方々と会いました。やはり猛禽類を写真どりする目的の方々が多いようです。チュウヒ⑴、ハヤブサ⑴、ミサゴ⑴大きなボラを捕獲。を確認。相当数のカワウが生息し、繁殖もしているようです。地元の人はここにはボラが多いというごとく、カワウが盛んに群れをなして追い込み漁?を行っていましたよ。ダイサギが多く、アオサギも少し。コサギはわずかに。カンムリカイツブリ、ミミカイツブリは少々。気になったのはカモ類の少なさ。マガモ、カルガモ、キンクロが少々。そしてオオバンの多さ。
 個人的な感想としては、3方面に高くそびえる高圧線、そしてそこから池面を見下ろす猛禽類の存在も、カモ類にはとてもとても重圧になっているだろうなと感じたこと。まだ整備が終わったばかりもあるとは思うが、水草、特にマコモ等の繁殖が感じられない状況で、カモ類には餌資源が不足なのだろうとも感じた。

荒尾 稔さんの写真
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埼玉県川口市見沼田んぼ柴川第一調整池(3)

2015-04-09 04:37:28 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成

柴川第一調整池(3)
 今回この箇所の調査にはいくつかの複合した目的があるが、しっかりとした市民活動団体による、自立した活動として、荒尾の個人的な意見としてはこの箇所及び埼玉県の大宮以北まで継続する見沼田んぼの全域を対象とした利根川・荒川下流域での水鳥の大規模越冬地形成プラン構築及び実施への願望がある。
 ご存知のごとく、蕪栗沼周辺は、伊豆沼から化女沼まで連綿とした、かっての氾濫原を水田耕作地帯にするための干拓によって、辛うじて残った3湖沼を、市民活動の大きな流れが、現在のごとく3湖のラムサール条約登録湖沼として、絶滅危惧種のガン類で或るマガンやヒシクイ、カリガネ(100羽に達する群れが観察されている)を復活させ、一度絶滅してしまったシジュウガラガン(0から何と1,000羽)ハクガン(0から120羽)まで復活させる大きな力となっている。
 しかし現在、マガンがかっての5,000羽程度から何と20万羽にまで回復し、亜種ヒシクイや亜種オオヒシクイ、そしてシジュウガラカンなど、有る面では過密な状況となりつつあり、また、鳥インフル等の集団蔓延などの危険性も指摘されだしている。
 本来江戸時代から昭和30年代までは、利根川や荒川の下流域こそが日本で一番の
ガンカモの越冬地であったことは知られている。
 具体的なイメージとしては
 いままでも利根川下流域の印旛沼周辺域を中心にしてコツコツと環境形成を友人たちと連携して進めてきているが、すでにそれなりに印西市・佐倉市・栄町の一帯に本埜地区のコハクチョウ群の形成。しっかりとしたねぐらと餌場の確保、
 そして印旛沼流域での亜種ヒシクイの個体群形成も含め、千葉ニュータウン中核地の戸神川防災調節池でのオオハクチョウ個体群の形成など、拠点形成が形を成しつつあり、あらたにコリドーとして、埼玉県の芝崎第一調整池・見沼田んぼの存在と地形学的な位置付けに注目していること。
 何といっても柴川第一調整池+見沼田んぼ周辺域が、第2の越冬地形成として如何なものかを考え始めているところです。
 先日、見沼自然公園周辺を調査し、今回芝崎第一調整池を調査に行った次第。
感覚的には、宮城県の蕪栗沼及びその周辺域水田の構造評価で、純農村地帯にある蕪栗沼と、まさに都心部に隣接した見沼田んぼという違いはあっても、十分に生態系復活のための諸環境としては、いける!という確信を持つことができた。

 意図を明確に言えば、あくまでも市民活動をベースにして、こつこつと第2の大規模越冬地形成運動として、蕪栗沼での事例をモデルとしながら、
埼玉県芝崎第一調整池・見沼田んぼ周辺+印旛沼周辺を、伊豆沼+蕪栗沼+化女沼湖沼群と対比しながら取り組んでいくことにあります。
 多様なハクチョウ類+ガン類+カモ類の越冬地形成を、地域を改めて創生していくシンボルとして。もちろん対極としての猛禽るの存在をも含めてです。
 今回その活動を、組織形成をしっかりと開始する準備を始めていくこととします。


新潟県内で早くも佐潟ㇸ集結 豪雪が原因とのこと 2014-12-14

2015-04-08 22:40:37 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

 ことしの冬の北陸・新潟平野では、夏のゲリラ豪雨に相似して、ゲリラ豪雪とも呼ぶべき、週刊単位の定期的な近い大雪に襲われているようです。今まで12月末から1月に生じていた豪雪が、12月初めから生じて、新潟平野の福島潟や瓢湖、そして阿賀野川下流域などで越冬していたコハクチョウの個体群が、すべてに近く海岸にある佐潟に1ヶ月以上早く集結しているそうです。その数20,000羽。最近10年ほど激増したハクチョウ類は餌付けが成されなくなったために、人が保証していた安心・安全から外れ、餌資源も自分で探すように変わってきています。
 佐潟はこの地区で越冬する最後の安全網の一つです。昨日、今日の雪の量によっては、また来週の雪の量によっては、ほぼ10年ぶりの危機的な状況に陥りかねないと思っています。


日本チョウ類保全協会のこと エコメッセ 2014-12-14

2015-04-08 22:30:18 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 

2 日本チョウ類保全協会のこと
 市民団体として歴史は長いが、その中でしっかりと日本国内の蝶類に関する文献的な書籍と、この素晴らしく完成し、かつ優れた印刷技術にも感心し驚いたが、何より之からの活動方針を伺って、その真摯な姿勢と会員の団結力と、その一貫した全員参加、全員意見一致の上でのに国に対しての発言力の強さに感銘をした。
 子供たちが、街中や公園や野原で捕虫網を持って虫を、蝶々を追いかけて夢中になる、しかし原則として採集した蝶やクワガタなども良く観察した後は、魚釣りの「キャッチandリリース」のごとくなるべく早く、そっと放蝶するか元の場所に戻してあげることを義務付ける。
 そして大事なことは、自宅やクラブなどや学校などで、身近なアゲハチョウやモンシロチョウなどの特に蝶の幼虫を飼育する機会を増やしたり、里山と里山、庭先などで最適な食草などの交換によって、蝶類でも,鳥類でのコリドー(移動できる道)づくりをしたり、身近に生き物との触れ合いと、その生きざまを観察する機会を、子供たちに持たせることが肝要だということを訴えかけていることに同感しました。
 こちらで「庭のちょう」を300円で購入しましたが、その内容はすごいの一言。この日本チョウ類保全協会発刊で、この1冊で如何にこの協会がしっかりとした市民団体であるかが十分に理解できるだけでなく、実際に自宅の庭などで早速飼育して、卵から幼虫、蛹になって、羽化の様子をみて、青空に放蝶してあげるまでをすべて子供たちと親が一緒になって見たいという誘惑にさらされるだろうと思います。実際アゲハチョウでも、幼虫になってあしなが蜂に団子にされたり、スズメに食べられたり、蛹から寄生蜂が飛び出したり、まさに人生に関わることを身近に原体験できるという、その意味で社会的な反応が知りたいものです。

荒尾 稔さんの写真
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 NPO法人 ちば里山センターのこと

2015-04-08 22:29:06 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る

1 NPO法人 ちば里山センターのこと
 個人的にもかかわりの深い先でもありますが、千葉県下で里山を手入れする団体が主要な会員になって発足から早や10年。メンバーも100を超して、啓発、実証を経て、これからはあらゆる意味合いにおいて、千葉県内での地域創生を目指す活動の母体としての主体的団体として、より活性化していくだろうと確信できました。
 必ずや地域の再生、特に地方創生のための、最も具体的な活動母体となっていける団体だと確信をしています。
 課題は若者たちを如何にして、この活動に参画させることができるのかということだと思います。

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エコプロダクトでは、一番最初のコーナの表看板が、水素自動車トヨタの「ミライ」

2015-04-08 22:23:39 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 

 エコプロダクトでは、一番最初のコーナの表看板が、今年は水素自動車の展示でした。トヨタの「ミライ」、反対側にはホンダの水素自動車(2015年発売開始)とのことで、いやでも目立ちました。
 次のブースには三菱自動車の「アウトランダー」が、マツダや富士重の製品も。
個人的にはあらゆる面で現状では「アウトランダー」が、優れたPHEVとして高い評価を得られていることを、その意味を改めて知らされました。
 ところが、大きな疑問。日産自動車がどこを見ても参加していません。もっとも環境配慮型で実績のあるEV「リーフ」の姿が見当たりません。コメントもありません。とても疑念が生じています。カルロスゴーンさんからの何か強烈なメッセージを感じ取るのは私だけでしょうか。いずれにせよ日産のスタンスは環境に関する意識がどうなのか深く知りたいと思っています。

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環境省という国の組織が、地域活動の新たな支援を模索している中で生まれてきた組織形態

2015-04-08 22:20:43 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る

環境省四国環境パートナーシップオフィス(四国エポ)のコーナでは、これまた新たな地域創生に関わる有力なメンバーに遭遇できた。
 環境情報を、生物多様性という観点よりも企業活動の視点から多様なNPOや企業を巻き込んで活動を広げているコーナーということで、県としての起業支援を打ち出していた鳥取県の取り組みとは大きく異なり,環境省という国の組織が、地域活動の新たな支援を模索している中で生まれてきた組織形態と理解します。

 NPO組織から、新たに国の多様な施策となってきた地方創生のあり方として多面性が要求されるのは自明の事であり、観念論的な活動になりがちの生物多様性にかかわる活動から、生物多様性への環境面からの参画という視点で取らえると良くわかる役回りと思う。
 森林再生を、雇用面からとらえて、現在日本中で企業からや国有や、漁師の方々が所有している森林を預かって積極的に活用をしてお行こうという運動の中心的な方にお会いできた素晴らしい経営感覚の方々で、頼もしい限り。その組織を紹介いただけた先が
NPO法人 土佐の森・救援隊という組織の方と話し合った。

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千葉県下へのハクチョウ類の渡来情報 2014年12月22日正午段階の速報

2015-04-08 22:13:41 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

千葉県下へのハクチョウ類の渡来情報 2014年12月22日正午段階の速報
(聞き取り情報)
千葉県庄和町夏目の堰 700羽を超しています(夏目の堰管理事務所)
千葉県いすみ市 100羽を超しました。(布留川さん聞き取り)
印西市本埜地区 900羽を超したようです。

上記3ヶ所でも年内にこの数字に達したのは初めてだと思います。
特に夏目の堰は、毎年1月に入ると急増する傾向にあり、本年度は1,000羽突破は時間の問題。印西市本埜地区も2005年度は最大1400羽を記録しています。その記録を突破する可能性があると思っています。

 

 現在、この主要3ヶ所のハクチョウ類(主にコハクチョウ)は、昼間原則として1羽もいません。それぞれが餌場を求めて早朝から飛びたってしまい、午後遅く一斉に戻ってくる、つまりねぐらとなっています。餌付けには一切依存していません。その面で野生種です。特にいすみ市の個体のごとく広間の餌場では500m以内に近寄れません。警戒して飛び去ります。

 

「本埜第二小学校ハクチョウ情報」として検索ください。
千葉県での渡来情報をリアルに情報として確認ができる。
本日朝のカウントでは813羽に激増。この時期の渡来数としてはここ5~6年で最高に。12月18日前後での「本埜第二小学校ハクチョウ情報」ではここ数年のカウントで、2011年402.2012年500、2013年120となっています。
2005年度は「北陸大豪雪」の時で、年末の1,000羽超え以来の渡来数。年末までにどれだけ増えるかが関心。

 


現在、日本では70,000羽以上のハクチョウ類が毎年シベリア等から越冬のために飛来 2014-12-22

2015-04-08 22:12:11 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

現在、日本では70,000羽以上のハクチョウ類が毎年シベリア等から越冬のために飛来しています。昨今の夏のゲリラ豪雨に対して、今年の北陸・北海道での雪の降り方は波状的に又、ゲリラ豪雪のごとく急激に発生して雪を降らせる状況を見ていると、これ以上のハクチョウ類の個体数を維持していくことの困難さを感じます。
 阿賀野川流域には毎年20,000羽以上が12月末ころまで滞留し、逐次南下をします。それが今年は12月初めに大豪雪で餌場を失って、主にこの幼鳥を伴う家族が関東地方に移動してくるものと考えています。
 鳥インフルは菌をもって死亡したカモや鶴の事例がいくつか報告をされていますが、今年はそのような場所でも鳥類は健康な個体は何ともないようです。
 問題は、幼鳥です。体力がないまま豪雪で餌が取れないと体力\が低下します。又この状態で鳥インフルに遭遇すると、それにやられる可能性があります。
 新潟などから緊急避難的にやみくもに飛んできたハクチョウ類のフ幼鳥などが衰弱しきってそうならないような、体力を落とさないようにさせる方法を模索しています。
 一つは餌付けではなく、この対策としての救餌だと思っています


かって青森県と秋田県野境目あたりで、相当数のオオハクチョウが鳥インフルでやられました。 2014-12-22

2015-04-08 22:10:43 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

かって、秋田県と青森県の境目で、相当数のオオハクチョウが鳥インフルでやられました。直観として、餌付け禁止の結果と思い、生息地の町を探り電話で確認しましたが、やはり鳥インフルを恐れてか、前年の11月から町内でのハクチョウ類への餌付けを実質的にやまさせたと分かりました。今まで冬に渡来して餌を貰うことが当たり前の個体群です。なぜ、餌が貰えないのか理解できないままじっと我慢して、何とか衰弱してふらふらしながら生き残ったオオハクチョウが、春の渡りで北帰してきた鴨から、鳥インフルをもらい、一気に発病したものと思います。また北海道の根室方面でも、4月に入ってオオハクチョウがやはり鳥インフルで死亡していました。ここまでたどり着いた個体もあったのだと思います。
 しかし、これで北帰しても体力がなく、この秋田県境のある町の個体群は海没したと思っています。
 同様なことで、本来自力では寒波や疎水の凍結などで自然のままでは越冬できない地域で、何十年も何世代にわたって餌付けによって支えられてきたオオハクチョウの個体群の多くが消滅したと思っています。
 恐ろしく悲しいことでもあります。


埼玉県川口市の芝川第一調整池に2羽のコハクチョウ 2014-12-25

2015-04-08 22:08:33 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

埼玉県川口市の芝川第一調整池に2羽のコハクチョウが入りました。
昨年度も12羽が定着していたとのことです。
 2011年の3,11前までは、例年20羽程度が安定的に渡来していたとのことです。地震に驚いて舞いあがり、そのまま姿を消してしまったとのこと。
 2012年以降は半数に激減してしまったとのこと。
 飛来しましたとの、現地を見続けておられる小野沢さまからの電話報告です。

 また、千葉県香取市堀の内で、永年冬期湛水・不耕起移植栽培農法淡水を行われてきている藤崎さんの田んぼにも、改めて30羽が飛来したそうです。
 今年は飛来直後から周辺でのカモの銃猟がいつになく激しく、一度飛び去ってしまいました。ここには相当数のタゲリやタシギが飛来しています。それ狙いも考えられます。


新年 開けましておめでとうございます。 2015-1-2

2015-04-08 20:20:16 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

新年 開けましておめでとうございます。
  
 なお本人はめげずに大型水鳥の保全策と、その活動と密着した関係性ある地域創生に関わる、いくつかの先端的な要素技術を整理して、普及活動に関わるつもりで事業主体を組み立てております。
 まず、身近なハクチョウ類の現状をお知らせします。
 現在日本には秋から春まで日本各地に飛来して越冬しているハクチョウ類(主体はオオハクチョウとコハクチョウ)だけで7万羽を超しています。
 ここ10年の間に、その個体数の2/3以上の多くは「安心・安全・餌資源」を保証された餌付けから自発的か強制されてか、餌付けを脱して自立して越冬しています。
 ところがこの冬は(2014-2015年)真夏のゲリラ豪雨に対比して「ゲリラ豪雪」とも呼ぶべき寒波が12月初旬から、北陸・特に新潟県の平野部が豪雪に襲われ、水田の雪、そして大寒波によって湖面が凍結して、夜間にねぐらがキツネやタヌキ等に襲われるなど、特に新潟県下のハクチョウ類が危機的状況です。いま、私は桜を守る「桜守」に類した、「白鳥守」の役割を担うつもりで頑張っていきます。
 

 最近は特にライフワークとしての「利根川下流域に大規模な大型水鳥たちの越冬地形成」の具体化に邁進しています。
 同時に1959-60年度、いまから55年前。オオハクチョウの大規模移動の調査にかかわり、20005-06年度の新潟豪雪では2回目の大移動が生じ、それから丁度10年目の今年は、夏のゲリラ豪雨についで12月初頭からゲリラ豪雪に遭遇したハクチョウ類の新潟県内から関東地方への大規模移動が発生しています。
 ハクチョウ類の移動に伴て、特に幼鳥が衰弱して鳥インフルなどに冒されないよう、餌付けではなく救餌によって体力低下を防ぐなどの始末を付けられるように。

1 大型水鳥たちの現状は、危機的な状況です
 現在日本には、ハクチョウ類だけで70,000羽以上が渡来越冬しています。この個体数を継続的に維持するための活動を行ってまいります。
 宮城県と秋田県を加える地域では、現在マガンや亜種ヒシクイ,亜種オオヒシクイなどを加えると、最大20万羽を超える個体が渡来するまでに復活しています。
 ガン類類では、日本への渡来する個体群が一度絶滅、ここ10年ほどで日本とロシアの市民活動家の活動によって、ハクガンは120羽、シジュウガラガンはこの冬とうとう4桁の1,000羽を超えました。またカリガネは100羽以上となって、初めて群れとしての行動が観察もされています。
 草食性のハクチョウ類やガン類などでは現在の日本では餌資源確保は問題になっていません。課題はねぐらや夜間の照明や一部の心無い写真家などによる不注意行為の横行にあります。


「白鳥守る」という観点で、第2回目のハクチョウ類の大移動予想のこと

2015-04-08 20:17:53 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態

「白鳥守」の立場から、第2回目のハクチョウ類の大移動警報を発令します。この12月から週間単位で波状的に続いている寒波は、2005-2006年を上回る影響を野生動物にも、特に新潟平野に定着しているハクチョウ類に危機的状況をもたらしています。
 それは、白鳥の湖として知られる瓢湖周辺が最も厳しい。瓢湖周辺の個体数が激減している情報もあり、豪雪で餌場に田んぼが雪に覆われ、寒波で湖沼は凍結しキツネなど野獣に襲われる。ねぐらと餌場を同時に喪失する事態。体力のない幼鳥を伴う若夫婦がeサをねだる幼鳥たちの悲鳴に、一気にパニックになって、1家族単位でやみくもに移動を開始する。それが2005-2006年に生じたこと。今回はさらに厳しい。この年の学習経験で早々とすでに多くは関西方面に、関東方面に太平洋岸にと半々で移動を開始している。千葉県内でも記録破りの渡来数になっている。
 例年これから15日までが移動が最も生じる時期。ハクチョウ類への餌付けは不可だが、体力をつけるための救餌はお互いのために必須と思う。特に関東地方では救餌を考えてほしい。特にハクチョウ類の幼鳥は皮下脂肪の薄い、3~4日の絶食で体力が致命的に低下する。ことしは鳥インフルが全国的に蔓延している。健康な渡り鳥は何ともないことが分かってきている。


ガン類・カモ類・ハクチョウ類は集月前後がもっと移動しやすいらしい

2015-04-08 20:15:50 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成

 同様に、蕪栗沼、伊豆沼周辺域が厳寒の時、やはり元旦から15日頃一斉にガン類の南下が何度か生じている。多くは新潟方面への移動となる。が大体は仙台平野南部までが多く、仙台市上空をマガン群が朝晩移動するパターン。もっと厳しくなると仙台周辺に湖沼にねぐらを形成する。さらに300羽~500羽程度だが関東周辺の涸沼や菅生沼に渡来して半月程度。その後全部が渡良瀬遊水地に移動するパターンが観察されている。ことしはどうか。可能性は高いと思う。
 しかし、関東方面は数年に一度の渡来で、しかも翌年以降も継続したためしがない。かっての日本最大の越冬地であった利根川下流域にはほとんど姿も見せない。よほい気に入らない悪条件があるものと推察している。

 
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